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憧れの旅館・ホテル
たてしな藍
中央自動車道、諏訪 I.C から約30分、国道299号線(メルヘン街道)を走っていくと、左手に大きな看板がみえてくる。道路沿いの駐車場には、藍染の作務衣を着た男衆が車の誘導をしていた。名前を告げると、しばらくして若い男衆が現れ荷物を持って建物まで案内してくれた。荷物は、そのまま部屋まで運ばれたようだ。
道路脇に小さな山門風の門があり、そこから木立に囲まれた石畳の道を少し歩く。なかなか風情ある眺めである。玄関を入ると、中年の上品な女性が丁寧に三つ指を突いて出迎えてくれた。
山門からロビーにかけて、一言でいえば「趣味がよい」
畳敷きのロビーでお茶とお菓子を振る舞われ、宿帳を記入したのち部屋へ案内される。
部屋は、「紅花」、本館二階である。
なかなか立派な部屋の玄関口、10畳の主和室に4畳の控えの間、トイレに部屋風呂からなる。かたちばかりの広縁と籐の椅子が一脚あるが、窓からの眺めが良くなく、使いようがなかった。植え込みの向こうはすぐ道路であった。
(応対)
上品で、控えめな応対であるが、ホスピタリティーはとても良い。廊下ですれ違うスタッフの挨拶も、皆とても感じが良かった。 部屋係は、やや若めの女性であったが、同じようにとても感じが良かった。
(大浴場)
殿方用・婦人用、時間交代制である。(19時30分で交代)両者とも石造りで、これといった特徴はなかった。湯量の豊富さは感じなかった。
露天風呂は、一方に岩風呂、他方に檜風呂が併設されているが、檜の方が断然良かった。パンフレットや HP で見ることができるが、本当にその風情が味わえた。夜は特にお勧め。
岩風呂の方は、少しぬるめのお湯であった。
残念なことは、タオルを部屋から持参していかなければならないことだった。バスタオルが部屋風呂用に余分に備え付けられていたのが救いであったが、朝の洗面時など不便この上もない。
(部屋風呂)
檜作りのなかなか立派な浴槽であった。大きさも、ゆったりとしており、入らずにはいられない気持ちになった。木の風呂には目が無いようである。
洗面所はあっさりとした平凡なもの。
大浴場の檜の庭園露天風呂も素晴らしかったので、夜と朝、2回入り、結局、滞在中計4回も入浴した。さすがに風呂疲れをしてしまった。
他に貸切露天風呂があるようだが、そこまで挑戦する気力体力はなかった。
(夕食)
本館は、部屋食である。新館は食事所だそうである。やはり部屋食は落ち着く。
二品ずつ運ばれてきた。
葉月のお献立
夜食用に、蕎麦寿しのサービスがあったが、少しすっぱかった。
山の幸を主とした、家庭風懐石料理とでも言おうか。 大向こうを唸らせるような料理ではないが、一品一品丁寧に作っていると、充分感じるものであった。
心のこもった料理は、とても美味しい。
(寝具)
敷布団は、薄いウレタン系マットの一枚敷き。
「これは、たまらん」と押入を開けたら、違うタイプのウレタン系マットがあったので、こっそりと借用、二枚重ねにしたら格段に寝心地が良くなった。 最初から二枚敷きにしてくれれば良いのに。
いつも思うのだが、煎餅布団を提供して平気な宿側の神経が不思議で仕方がない。 それとも、私が「ヤワ」なのだろうか。 朝、布団をたたみに来たスタッフは、目が点になったかもしれない。
リネン類は極く普通のもの。
朝の着替え用に、新しい浴衣が置いてあった。
(朝食)
食事処で食べる。大広間を襖で仕切った感じの部屋であったが、掘り炬燵式になっており、食べやすかった。
田舎風合わせ味噌の豚汁、鱒の一夜干し、蕎麦の実入りおかゆ(梅干し・佃煮昆布・小魚の甘露煮・小海老の佃煮をトッピング)は、とても美味しかった。
(感想)
夜空に燦然と輝く一等星とは言えませんが、「小さくともキラリと輝く宿」だと言えるのではないでしょうか。 細かなところに幾つか不満を感じますが、宿泊料金を考えれば仕方がないことだと思います。
もてなしの心が充分溢れている宿だと感じました。
優しく、落ち着いた雰囲気の宿です、女性好みの宿と言っても差し支えないかもしれません。
リピーターが多いのも頷けます。
2004年8月末訪問