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憧れの旅館・ホテル
あさば再訪
ゴールデンウィーク前の平日のせいか、客はまばらであった。 玄関の大暖簾は水玉模様。聞くところによると、春夏秋冬、四種類あるそうだ。 春―水玉模様、夏―波模様、秋―三日月と満月、冬―市松模様。
部屋は、雨月。床の間付き13畳と10畳の和室、内風呂とトイレ、畳敷きの広縁であり、広縁には籐の三点セットが置いてある。どこかで見たような部屋だと思ったら、半水盧の一階の二部屋と同じような作り、広さだった。夫婦二人には少し広すぎるかもしれない。
能舞台、目一杯に存在している。アラまではっきりと見えてしまって良いものか。「夜目、遠目、傘の内」・・・・・
意外だったのは、夜の能舞台。ガラスに部屋の明かりが反射して能舞台の明かりが存在を失ってしまう。ガラス戸を開ければよいのだが、これからは虫の訪れが鬱陶しくなりそうだ。二階から椅子に座って俯瞰する方が、風情があって良いかもしれない。
風呂上がりにサロンでシャンパンをかたむけたが、春はなかなか日が落ちない。夕食の時間がせまったころに夕焼けが始まった。
夕食の御品書
今回も、旬の食材を使い、心を込めて作った料理だとつくづく感じる。残すのが勿体ない料理である。
内風呂は、床が伊豆石、腰板から上の部分と、ゆったりとした浴槽が檜作りであった。とても清潔である。小さな窓があり、木立の間から能舞台が見えた。
池の中に藤棚があるが藤の花は咲いていなかった。野天風呂からの眺めを楽しみにしていたのに。数年前から咲かなくなったそうだ。「藤の間」の売りがなくなってしまう。病気なのか、寿命なのか、植え替えも検討しているようだが、日当たりがあまり良いとはいえない場所だけに考えあぐねているようだった。
絶品の野天風呂では一人きり(湯番のおじさんと長話でのぼせぎみ)、大好きな大浴場でも一人、サロンでは奥方と二人きり、本当に静かな滞在であった。今回もスタッフは、そっと見守ってくれている感じで素晴らしい。
チェックアウトの頃には、(といっても11時をはるかに過ぎていたが)4〜5組のカップルが帰り支度であった。
次は、紅葉の季節だ〜
2004年4月下旬訪問