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憧れの旅館・ホテル

「あさば」 再々訪

 

雲一つない快晴、清水港から駿河湾フェリーで土肥港まで65分間の駿河湾クルージングを楽しみました。
フェリーは約 1,500 トンの大きさで、自動車の乗降口は船首と船尾の両方にあります。清水港で船首から乗り込み土肥港で船尾から降りるため、自動車は船中でUターンする必要がありません。船室は、一般室と特別室の2クラス制でした。

 

 

清水港から土肥港まで、やや霞がかっていたものの富士山はその堂々たる姿をずっと見せていてくれました。

  

土肥からは渋滞の予想される戸田ルートを避け、船原峠ルートを選びました。渋滞もなく、スムーズに「あさば」に到着しました。

「あさば」の玄関の大暖簾は「三日月と満月」、秋の絵柄です。
冬の「市松模様」、春の「水玉模様」、どれもセンス溢れた素晴らしい大暖簾でした。

残るは夏の絵柄の 「波」、来年は必ず見に来よう。

 

(部屋)

人気の「萩の間」、素晴らしい部屋でした。
欄間や天井、床の間の柱や長押、隅々にまで、さりげなく意匠が凝らしてあります。決して派手ではありませんが、手抜きを感じません。「無駄無く、手抜き無く」、この感性は「俵屋」さんにそっくりです。

  

部屋の入口から畳敷きの廊下がのびていて、右手に部屋風呂、トイレ・洗面スペース、左手に6畳の控えの間と8畳の主和室があります。主和室と庭の間に二段になった板の間(上段は畳敷き)があり畳敷きの廊下とつながっています。
庭に面したガラス戸は全部収納できるようになっていて、素晴らしい庭が、額縁に囲まれた一幅の名画のように眺めることができます。

 

 

期待していた紅葉はまだ一部でしたむしろ二階の部屋の方が紅葉は楽しめるかもしれません。しかし木々の緑のなかにモミジの赤がアクセントとなり、庭を横切るせせらぎの音と相まって、寒さを忘れるほどの感激でした。

 

(部屋風呂)

檜作りのとても清潔な浴槽です。手入れの良さにはいつも感心させられます。
洗面スペースはあっさりとした造りですが、とても上質のタオル類が豊富に置いてありました。

  

 

(野天風呂)

紅葉は一部でしたが、風呂からの眺めとしては申し分ありませんでした。
大浴場には 「源泉掛け流しです、塩素は使用していません」 という張り紙がしてありました。

 

 

 

(夕食)

昨年の冬、「伊勢海老の唐揚げ」で腹が一杯になってしまったので、今回、前もって「献立からはずして欲しい」と電話をしたところ、唐揚げを「造り」に差し替えてくれ、その上、残った殻で味噌汁まで作ってもらえました。 おかげで、「しゃものたたき鍋」、「玉丼」、とても美味しくいただくことが出来ました。

御献立 (急いで書いてくれたもので、実際とは少し違いがあります)

蒸し鮑 ・ 前菜三種 ・ 沢煮椀 ・ 伊勢海老の造り ・ 鯛、まぐろ造り ・ さわら塩焼き ・ ずわい蟹酢物 ・ 穴子黒米ずし ・ 蕪むし ・ 天城しゃも たたき鍋 ・ 玉丼 又は じゃこ御飯 ・ 伊勢海老の味噌汁 ・ 香の物 ・ 甘味 (もちろんブラマンジェとアイスクリーム三種)

 

  

 

 

 

 

  

 

 

 

 

  

食べてしまって、殻しか写せなかった蟹はご愛敬。
時間はかかりましたが、本当に 「ほのぼのと美味しい」 夕食でした。

 

(朝食)

あっさりとした定番の朝食のなかで、「めひかり」という深海魚の干物、この時期短い期間しかない「横溝柿」が目玉でしょうか。

  

 

 

(感想)

素晴らしい宿は皆、魅力に溢れています。しかし「感性が合う」というのは、また別物だと思います。 「感性が合う宿」は、訪れるたびに「はまって」いきます。
宿のスタッフとの相性もよいのでしょう、親近感も湧いてきます。
私にとって、「飯」・「風呂」・「寝床」・「部屋」、四拍子揃った宿です。

2004年11月下旬訪問