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憧れの旅館・ホテル

界ASO

 

熊本空港に降り立ち到着ロビーに進むと、そこには我々の名前を書いた紙を持ったタクシーの運転手さんが待ち構えていた。一日一回、無料送迎シャトルバスがあるのだが当日は我々一組しかなかったのでタクシーでの送迎になったらしい。ちなみに帰りは三組の宿泊客でマイクロバスの送迎であった。
雄大な阿蘇外輪山を横目に見ながら走り、阿蘇五岳の北側で外輪山を登っていく。登り道はかなり急勾配の七曲りであった。

七曲りを登りきると道路は平坦になり草原に囲まれた気持ちのよいドライブコースとなった。「やまなみ」ハイウエイである。

やまなみハイウエイを少し脇にそれたところに「界ASO」があった。
送迎タクシーが車止めに着くと、数人のスタッフが現れラウンジへ案内してくれた。ここで一服、お茶とお菓子が出た。卵白を使った少しばかり癖のある饅頭であった。

  

このラウンジは夜になると暖炉に薪がくべられ、パチパチと音を立てて燃える様は趣味の良い音楽と相まって素晴らしい雰囲気を醸し出していた。

ラウンジの外には月見台が設けられていて、そこからは釈迦の涅槃像に例えられる阿蘇五岳が良く見渡せた。

離れは12棟、本館から裏手へ下りていく。かなり急な坂道である。一番下の離れまで120mあるとのこと、上りは大変であろう。
我々の離れは「15」ちょうど中ほどであった。

  

大きめの応接セットの置かれたリビング、薄型テレビとDVDプレーヤーも設置されている。セミダブルサイズのツインベッドルーム、それに浴室からなる。トイレも含めてすべて床暖房となっていた。

  

洗面台はダブルシンクであり、アメニティグッズは上質なものが使われていた。

  

冷蔵庫の中の飲み物は良心的な価格であった。

庭の向こうは雑木林であり眺めは良いとはいえない。

  

 

(夕食)

本館のダイニングで食べる。 カウンターやボックス席、そして座敷がある。写真撮影の必要があったので座敷にした。掘り炬燵式の部屋であった

  

正当的な懐石料理ではなく、創作を加味した郷土料理といっても良いかもしれない。 感激の味とまでは言えないが、上品ながらしっかりとした味付け、季節感溢れた食材、食べる喜びを充分味合わせてくれるものであった。
「十穀米とろろめし」と「かぶら雑炊」は相方とシェアしたが、十穀米は不満であった。身体に良いかもしれないが、きつい表現をすれば「鳥の餌」みたいであった。しかし選択できるというところがとても良心的である。

  

  

  

  

  

  

  

夜食に「お稲荷さん」がでた。
とても食べやすい味で相方もペロリと食べた。

ラウンジでのデザートも選択できる。
前述したようにすこぶる雰囲気が良い。バーも併設されていて、そのまま居座り音楽を楽しみながら一杯引っかけた。

そしてDVDを借りて部屋へ戻った。大きなソファーのあるリビングでDVDをのんびり観るのも、なかなか良い過ごしかたであった。

 

(風呂)

大浴場はない。
ャグジーの内風呂と、加温掛け流しの温泉露天風呂である。露天風呂の湯温は42度に設定してあり調節はスタッフに頼むとのことだったが、その必要はなかった。温泉は熱ければ熱いなりに、温ければ温いなりに楽しめるものである。
僅かに白濁し、軽く硫黄の匂いがしていて、とても心地が良かった。何度も浸かった。夜は庭に篝火を焚き風情を出していた。

  

上質なタオル類が豊富に置いてあり、やはり上質なバスローブも用意されていた。

 

(寝具)

ベッドのマットは硬めであったが、寝心地はなかなか良かった。リネン類の肌触りもまずまずであった。宿のリネン類としては良いほうだと思う。
寝巻きは作務衣であったが、ジャージー素材のせいかヨレヨレだった。もう少しシャキっとしたほうが好みだ。

 

(朝食)

天気が良く窓からの見晴らしが素晴らしいとスタッフの勧めもあり、窓際のボックス席を選んだ。

オレンジジュースが出たが、絞りたてではなさそう。
全体的にあっさりした味付けであり、食べやすい朝食であった。このレベルの宿としては標準的なものだと思う。夕食もそうであったが、野菜がすごく美味しかった。
残念なことは、御飯(米)の味がいまいち。飯に甘さが足りない。それからコーヒーの味も満足できなかった。このへんをきっちり抑えておかないと画竜点睛を欠く。

  

  

  

  

 

(応対)

素晴らしい応対であった。皆が一生懸命もてなそうとしてくれているのがよくわかる。スタッフ教育が行き届いているのであろう。 とても好感が持てた。

 

(感想)

期待以上の宿でした。期待を上回る宿は数少ないのですが、また来てもいいなと思いました。
こういう宿はお籠もりの雰囲気が強い所が多く、寂しい思いをするのが不満でした。しかし冬という季節のせいでしょうか、ラウンジの暖炉の傍で素晴らしい音楽を聞きながらアルコールをかたむける、スッタフの応対も心地良い、阿寒湖の「鄙の座」の滞在と 同じような満足感を得ることができました。

接客について言えば、「俵屋」・「御宿かわせみ」のような格調が高くそれでいてアットホームなもの、「強羅花壇」・「無量塔」のように恭しい応対でVIPになったような気分にしてくれるものが印象に残っていますが、ここは丁度「鄙の座」・「三余庵」のように一生懸命で素朴な、心地良い応対でした。
細かな点でいくつか不満はありましたが、素晴らしい阿蘇山の観光も楽しめるよう次回はレンタカーを使って、湯布院あたりの宿とはしごをしてもいいなと思っています。


「玉の湯」〜やまなみハイウエイ〜「界 ASO 」〜やまなみハイウエイ〜阿蘇山頂草千里
わくわくしそうです。

2007年3月中旬訪問