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憧れの旅館・ホテル

だいこんの花

 

飛行機で仙台空港へ飛び、仙台駅から遠刈田温泉まで特急バスで行くルートを選んだ。

 

飛行機が朝早い便であったので仙台で昼食を摂ることにし、かねてからの念願であった「牛たん定食」の店に行った。選んだ店は「利久」、12時前でも店の前には行列ができていた。
麦トロとテールスープが付くのだが、これは普通の味だった。

定番の定食と、肉厚の「極・定食」をそれぞれ選んだ。
極は、さすがにジューシーでとても美味しかった。

 

食事の後はコーヒータイム。仙台で最も由緒ある仙台ホテルを選んだ。仙台駅のすぐ前にある。 さすがに歴史ある建物であった。早急の建て替えが必要だと思う。
ケーキは平凡な味であった。

 

特急バスの停留所は仙台ホテルの向かい側にある。
乗り込んだバスはほとんど貸切り状態であった。

 

宮城蔵王ロイヤルホテルまで1時間15分、そこには宿のお迎えが来ていた。
車を降りるとすぐに門があり、そこから木立の中を小径が続く。

 

母屋の入り口を入ると、太い梁が特徴的なログ風とも民芸風ともいえるフロント・ロビーであった。
静かにBGMが流れ、薄暗い照明に演出を感じる。




ここから若い男性スタッフが部屋を案内してくれた。
部屋はC番の「刈田岳」である。

館内見取り図

 

雨天でも濡れないように屋根付きの回廊が続いている。

 

部屋は畳仕様。
広縁も畳、さほど広い部屋ではないのだが、襖を開け放つと広々した感じになる。しかし畳が荒れ果てていたのは物悲しかった。
広縁には簡単な三点セットが置いてあった。

 

部屋の片隅にはライティングスペース。
天井は小屋裏がなく梁が剥き出しとなっており、豪快な雰囲気であった。

 

クローゼットの中には浴衣・作務衣、貸切露天風呂へ行く時に使用するタオルや籠などが置いてあった。
部屋の片隅には、お茶セットの入った机。

 

水周りスペースには冷蔵庫があり、その中には無料のドリンク類、籠に入った有料のドリンク類、それからアイスクリームもあった。
その隣りは、シャワールームである。

 

洗面台はきわめてシンプル、アメニティグッズもごく普通。
壁には、雨天時使用の網傘が掛けてあった。

 

拡張されたウッドデッキがあり、露天風呂もある。

 

なぜかブランコも造られてあったが、生憎の雨でほんのひと時しか使うことはなかった。
露天風呂は、離れの横の通路から見えないように塀で仕切られてある。 浴槽は、大人二人が入るにはやや狭い。
掛け流しということなのだが、お湯が溢れるようにはできていないので、夜や朝には羽虫が大量に浮いており掃除が大変であった。
庇が半分ほどかかっており、少しの雨ならしのぐことができる。

デッキの向こうは雑木林である。川のせせらぎの音が良く聞こえるが、川は見えなかった。
嬉しかったのはヒグラシの鳴き声が聞けたこと。何年振りだろうか。
部屋に入ると歓迎するように鳴き出し、雨の降り出しとともにピタッと鳴きやんだ。 本当の日暮れ時、雨が止んだ束の間にも鳴き声が聞こえた。

 

(パブリックスペース)

小とりサロンと名付けられている。
新聞や雑誌が置かれてあり、セルフサービスでコーヒーも飲むことができる。なぜか畳スペースに囲碁セットが置かれてあった。
大浴場の隣にあり、待ち合わせの場所としても使われていた。



 

夜食に茹玉子や白玉団子(みたらし・あずき)が用意されてあった。

 

(大浴場)

タオルは豊富

 

内湯はガラス戸を開放すると、露天の趣を味わえる。
本降りの雨で露天が使えない時は、ここで過ごした。

露天風呂は少しばかりの雨なら木立が遮ってくれた。
お湯の温度も丁度良く眺めも開放的で、いつまでも入っていたいと思った。

素晴らしい風呂場であった。

 

(貸切露天風呂)

予約制でなく、表札で示すだけ。タオルの備え付けは無い。
雨降りのせいか使う客は少ないようであった。 私も入浴はせずに探検しただけ。

 

ここだけは浴槽の上に屋根がかかっていたので実際に入浴した。

お湯はかなり温めであった。大浴場の方が数段良い。
貸切風呂は話の種か、カップル用であろう。
回廊の一ヶ所でラムネのサービスがあった。美味しかった。

 

(夕食)

ダイニング「コの字」で食べる。
半個室であった。

 

頼んだ酒は「阿佐緒」。宮城の酒。
ややフルーティな香りで、口当たりはさっぱりしている。洋食にも合いそうな、女性好みの日本酒かもしれない。

 

口取りに生野菜がでたが、とても美味しかった。お代わりをした。

 

一品一品はとても美味しいのだが、食べ終わった時に「旨かった!」という感激はなかった。
トマトの温製すーぷはミネストローネというよりもコンソメに近い味であったが、とても美味しかった。
かぼちゃの冷やしフォンデュのソースは滅茶苦茶美味しかった。ディップして食べるよりも、ソースをそのまま食べたかった。
中途半端な肉は腹を苦しませるだけ。

白石うーめんは鰹出汁でさっぱりとしており、なかなかの味。
デザートは、もうひと工夫欲しい。
全体的に、野菜好きの女性にはこたえられない料理かもしれない。

 

食後にデザートワインのサービスがあったが、甘すぎ。

 

(寝具)

セミダブルサイズのツインベッド。
寝心地は素晴らしい。シモンズ独特の感触であった。
リネン類が良くなかったのが残念。

 

(朝食)

到着時、お目覚め用と渡されたのであるが、結局飲まなかった。



夕食と同じく「コの字」で食べた。部屋は違っていた。

 

生野菜やジュース、スープはビュッフェ式となっていた。


 

野菜スープは少しポタージュ仕立で、とても美味しかった。
トマトジュースはセロリや蜂蜜がミックスされていた。



煮物はまったく駄目。和食の味付けはなっていない。


豆腐は残したが、出汁巻きはなかなか美味しかった。

 

(応対)

若いスタッフが多く、皆、感じが良かった。きっちりと教育されていると思う。しかし全員が同じスタイルの挨拶をしているのを見ると、なぜか落ち着かなかった。

 

(感想)

はっきりと女性をターゲットにしていると思いました。
女性が男性を連れてくる宿でしょう。
若いカップルや女性のグループにはとても良い宿だと思いますが、中高年男性にはちょっとばかり落ち着かない宿でした。

 

2008年8月末訪問

だいこんの花の予約の際の参考に