made by Abitaro                           back to toppage

Wellcome to My Homepage!!

憧れの旅館・ホテル

フラノ寶亭留

 

明け方の大雨も、チェックアウトの時間頃になると薄日が差すようになってきた。
数人のスタッフの見送りを受け、気持ち良く宿をあとにした。ここから富良野まで130kmのドライブである。

早々に国道38号線に入ったのは失敗であった。帯広の街中を横切るため信号が多く、しばしば赤信号で止められた。宿の前の道を走り、帯広の町を抜けたところで38号線に入るほうが良かったかもしれない。
帯広を抜けると、のんびりした北海道の道路である。山道も急峻でなく、やはりのんびりと登っていく。新得やサホロを横目に走り、やがて狩勝峠の頂上に着いた。ここは十勝と富良野の境である。車を降り今来た道を振り返ると、ガスがかかっていた。走っている時はさほど感じなかったのであるが。

 

峠から富良野の方を眺めると、雲はかかっているが見晴らしは良さそうである。

 

しばらくしていると十勝側のガスがはれ、十勝平野を見渡すことができるようになってきた。

狩勝峠から下りの道は快適であった。しばらく走ると、山々に囲まれた富良野らしい風景が現れてきた。

 

38号線を外れ、かなやま湖に向かったが突然土砂降りの雨となった。かなやま湖のオートキャンプ場には多くのキャンピングカーが停まっていたが、さぞ残念なことであろう。かなやま湖を過ぎ、富良野国道237号線に入ると雨は止んでいた。
ホテルに入る前に「ファーム富田」に向かった。ここは相変わらずの混雑である。駐車場に入るための車が列をなしている。

彩りの畑は、言わずと知れた富良野の看板である。手入れの良さには感心させられる。
8年前にあった畑の横の絶好のシャッターポイントが無くなっていた。かつて三脚が立ち並んでいたフェンス際までぎっしりと花が植わっていた。カメラマンが入れないようにしたのかもしれない。

 

秋の彩りの畑も花が咲き誇っていた。
ファームの中、中国語らしき言葉があちこちで飛び交っていた。その多さにはびっくりした。

ここでも雨が降り出し本降りとなってきたので、早々に引き上げホテルに向かった。
十勝から走ってきた38号線、富良野を越えてすぐの所で横道に入る。道が行き止まりになったと思ったら、そこがホテルの入り口であった。

  

車止めに停まるとスタッフが現れ、荷物を預かり、車を駐車場に移動してくれた。
フロントロビーの一角に牛乳ビンをシャンデリアのように吊り下げた場所があるが、そこでチェックインと説明がおこなわれ、その後部屋に案内された。

  

 

部屋は3階のラグジュアリーツィン。
山側にエントランスがあるためフロントロビーは3階にあり、部屋はロビーのすぐそばであった。

  

部屋の造りはシンプルである。しかし水周りに関しては、シャワーブースやトイレが独立し、バスタブも大きめでジャグジーとなっており、かなり充実していると思う。
部屋に金が掛かっているよりも、バスルームが充実している方が嬉しいものである。

  

  

 

冷蔵庫の中はフリードリンクとなっている。

  

 

作務衣とスリッパが用意されており、レストラン以外は OK とのことであった。
もっとも大浴場などは宿泊棟にあるため、目立たなく歩き回れるようになっている。

ベッドの寝心地は、まずまずといったところか。

  

 

部屋の外のベランダには簡単な三点セットが置いてあり、本を読んだり、眺めを楽しみながら湯上りのビールを味わうこともできる。

  

 

裏手のガーデンにはラベンダーが咲き誇り、その一角にはウッドテラスがあり、奥の方には木製の遊歩道が続いている。
カートを借りてカート道を乗り回せるようにもなっている。

 

 

  

 

(大浴場)

温泉である。1階と3階にあり、時間で男女交代となる。
バスタオルは置いてなく部屋から持参ということであったが、フェィスタオルは豊富に置いてあった。

1階は、桧の浴槽とサウナルーム、それに露天風呂がある。

 

 

  

  

 

3階は、御影石の浴槽が二ヶ所あり、眺めを楽しめるようになっている。
露天風呂やサウナはないが、岩盤浴の設備があった。
ホテルでもこのような設備があり、作務衣で移動できることは嬉しいかぎり。

  

 

(夕食)

フレンチである。
レストランは落ち着いた雰囲気で、庭などの眺めを楽しむことができる。
客層によっても変わるが、周りが静かなカップルなどなら、ベテランの黒服やソムリエの応対もなかなかで、リゾートというより都会のフレンチレストランの雰囲気である。

  


味は、素材の良さを活かし、あっさり仕上げてあると思う。優しい味であった。
パンは自家製であり、とても美味しかった。

和と洋の違いはあるが、三余庵の料理と同じ趣であると感じた。
品数も多いが、食べ終わった後で苦しいとは思わなかった。


  

  

  

  

  

  

 

グラスワインも幾種類かあったが、ふらのワインのツバイゲルトレーベビンテージを是非にと勧められたので試してみた。
残念ながらワインの良し悪しはよくわからない。


 

レストランとロビーの間にはバーコーナーがあり、一部を除いてフリードリンクということであったが、ビール〜シャンパン〜ワインと飲みすぎたため立ち寄ることはできなかった。
ロビーでは、牛乳ビンのシャンデリアが素敵な雰囲気を醸し出していた。

  

 

夜食にお稲荷さんが届けられたが、御飯がくちゃくちゃしていた。

 

(朝食)

美味しかった夕食に比べて、朝食は不満。
宿泊料金から考えれば、期待するほうが無理なのかもしれないが。

  

  

  

 

(応対)

ホテルの応対は難しい。大都会のホテルでもそうなのであるが、若いスタッフからは「堅苦しさや力み」というものを感じる。
「ベテランの柔らかい物腰、落ち着いた笑顔」、こういった素敵な雰囲気を持ったホテルマンにはなかなかお目にかかれない。

このホテルが不満という訳ではないのだが、日本人には不向きな職業なのだろうか。

 

 

美瑛

 

ホテルを出てから旭川空港での飛行機の時間まで美瑛周辺をドライブした。
「マイルドセブンの丘」には駐車場がないため、シャッターポイントの農道には何台もの車が駐車していた。

 

「四季彩の丘」、最近出来たのであろうか、以前訪れた時にはなかったように思う。見晴らしの良い場所にあるのだが、どこかテーマパークのような俗っぽさがあり、ファーム富田とは明らかに異なる雰囲気であった。

 

 

「三愛の丘」、ここからの眺めは素晴らしい。特に西側は広々と見渡せる畑、遠く向こうに見える山々、つくづく美瑛はいいなと思える場所である。
東側の眺めは山々に雲がかかり、それほどではなかったが、大雪山系に雪が積もる頃は素晴らしい眺めを楽しめるかもしれない。ここを走るパノラマコースはお薦めである。

美瑛は、北海道の中でも最高の眺めを楽しめる場所だと思う。 晩秋の美瑛は私の憧れである。

 

 

2007年7月末訪問

 

フラノ寶亭留の予約の際の参考に