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憧れの旅館・ホテル

藤井荘

 

天候にも恵まれ「特急しなの」の窓から久々の「寝覚ノ床」の眺めを楽しんでいた。
突然車内放送があり、「人身事故のため停車する」とのことであった。
40分ほどの停車の後、走行を再開した。

 

しかし松本からは単線区間のため対抗列車待ちの時間ロスが何回もあった。
長野駅に着いた時は55分遅れであった。

なぜか在来線と相性が悪い。
2006 年夏、伊東線 で落雷のため伊東駅 で運行停止、伊東駅から伊豆高原まで急遽タクシーに乗り換え。
2008 年冬、伊豆箱根急行 でポイント故障のため修善寺駅 に40分の遅れ。
2009 年冬、北陸線 で強風のため加賀温泉駅 に1時間45分の遅れ。
そして今回の中央線での人身事故と、かなりの遭遇率ではないか

 

 

姨捨付近から見た「田毎の月」で有名な棚田と善光寺平。

 

長野駅からは長野電鉄で須坂へ。
JRの遅れで予定していたバスには乗れず、仕方なくタクシーを利用した。
のどかな風景である。向こうに見える山あいの地を目指している。

 

谷を流れる渓流の色は赤い。
鉄分を含んでいる水は、昨年の仙仁温泉と同様である。

 

小さな温泉街に着くと、藤井荘は予想に反して通りに面した大きな建物であった。

 

ここで靴を脱ぐ。右手はフロント。

 

ロビー。
古き良き時代の雰囲気。
向こう奥には舞台があり、和服の女性が琴を弾いていた。

 

ロビーの横手には「渓谷お茶処 山の茶屋」があり、そこで一服する。
右手奥、御簾の向こうから琴の調べが聞こえる感じである。
左手の椅子がお茶処。

 

ガラスはなく、風が吹き抜ける。
建物は谷側に造られてあり、ロビー階は実は5階となっているのである。
谷側から見た宿のイラスト。真ん中最上階が「山の茶屋」の窓。

 

ここで「そばぼうろ」とお抹茶がでた。
「そばぼうろ」はショップでも売っていたが、買って帰ろうとは思えない味であった。

 

一息ついたところで部屋へ案内される。

 

部屋は3階の「浮舟」。

 

部屋の手前の廊下。

 

 

正面はトイレ、右手はバスルームである。

 

リビングルーム。
年代物のソファー、ブラウン管式のテレビが置いてある。

 

テーブルの上の鉢の中には野沢菜漬け。
テレビの左手の戸の中は冷蔵庫。

 

夏にしては美味しい野沢菜であった。

 

冷蔵庫の中は少しばかり割高のような気がする。

 

正面左手はバスルーム。正面右手はベッドルーム。右手の襖は主和室の入り口。

 

10畳ほどの主和室。

 

床の間の横の押し入れはクローゼット。

 

浴衣が2枚ずつ用意されてある。

 

すっきりとした主和室の造り。

 

ガラス戸の向こうは月見台。

 

月見台には円座だけでなくチェアも置かれてあった。

 

月見台からの眺めは雑木林。
その向こうは谷となっており渓流の音が良く聞こえる。

 

ベッドルーム。
絨毯敷きの部屋。
セミダブルサイズのツインベッド仕様。

 

窓際にはライティングデスクと鏡台がある。
手前は姿見。

 

バスルーム。
アメニティグッズは貧弱。
左手の紫色の袋の中はフェイスタオルが入っている。
大浴場へは、これを持参する。
コストカットの苦労を感じる。

 

ユニット風バスは一度も使用しなかった。

 

(大浴場)

幸いにも部屋のすぐそばにあった。

 

脱衣場。
バスタオルは豊富に置いてあったが、フェイスタオルの用意はない。
部屋から持参である。

 

内風呂と露天風呂。

 

内風呂。

 

露天風呂。
3人も入れば狭いかもしれない。

 

眺めは、対岸の山である。
鳥の鳴き声が心地よい。
含硫黄泉のわりには、硫黄の匂いはしなかった。

 

(夕食)

4階の食事処「東兵衛茶屋」で食べる。

 

テーブル仕様の個室であった。
窓からの眺めは対岸の山。

 

長野県辰野町の「夜明け前」(大吟醸厳寒)。
少し酒の味がした。

 

「黒龍しずく」(大吟醸)

 

 

緑霞酒。
梅酒に緑茶の香りを利かせた味であった。

 

口取りは普通の味。
地野菜はとても美味しい。

 

これも地野菜でとても美味しい。

 

鱧とじゅんさい。

 

鮎に添えてある野菜は金時草。

 

蓼酢味噌が、なかなかものであった。

 

鮎の切り身に内蔵などを和えてある。

 

熱せられた石。
石焼きにする。

 

肉は信州牛。
脂身のわりにはあっさりとしていた。

 

濃いめの出汁味である。

 

えごま豆腐は爽やかで美味しかった。

 

要するに串揚げである。

 

思ったほど、くどくはなかった。

 

くま笹打込み麺。
確かに笹の香りがした。
しかし麺よりも蕎麦のほうが良かったのだが。

 

鮎ごはん。
容器は蕗の葉。
これは美味しかった。
青紫蘇・茗荷・胡麻・塩加減が絶妙。
相方と二人で完食。あ代わりをしたいくらいであった。

 

麹味噌の味噌汁も美味しかった。

 

赤じそのソルベ。
口はさっぱりするものの・・・・

 

手をかけ技を競う懐石風の料理とはまったく異なる。
家庭料理の延長とも思える料理。しかし、とても美味しい家庭料理であった。
「たてしな藍」の料理に、どこか似た味付けである。

 

 

柚子蜜
20〜22時の間、ロビーでサービスされている

 

部屋に戻ると、若女将のメッセージと共に置かれてあった。
ロンネフェルトのフルーツティーである。

 

香りは良いのだが、味はどぎつすぎる。

 

(寝具)

シモンズでもシーリーでもなかったが、なかなか寝心地は良かった。

 

ベッドルームにテレビが無かったのが残念。
リビングのテレビが見れないわけではないのだが。

 

(朝食)

夕食と同じ部屋。
リンゴジュース・トマトジュース・牛乳からの選択。
私はリンゴジュース。あっさりとしていて美味しかった。

 

相方はトマトジュース。
これもあっさりとしていて美味しかったそうである。

 

小鉢は朝顔。
垣根に朝顔の趣向とのこと。

 

垣根の下には地野菜。

 

烏賊の塩漬け。
海から遠い地域の生活の知恵。

 

揚げ出し豆腐。
味は濃かった。


鮎の一夜干し

 

 

相方が選んだ十二穀米のお粥。
もっちりとしていたそうである。
全体的にご飯の進むおかずであり、相方は白いご飯をさらに食べていた。

 

西瓜とさくらんぼ。
甘さは、まずまず。

 

チェックアウト前に「山の茶屋」でコーヒー。別料金である。
爽やかな風が入ってきて、とても心地良い。

 

 

(パブリックスペース等)

ちょうど部屋のまん前にあった談話室。
オーディオセットが置かれてあり、音楽を楽しむも良し。

 

ショップ

 

散策路への出入り口。

 

履物が工夫されている。

 

かなりな急坂が続く。

 

夕方はまだ気温も高かった。
風呂上がりで身体が火照っており、下の渓流まで行くのを断念した。
途中にある休憩所。ここから引き返した。

 

宿のすぐ前にある「滝の湯」。
源泉掛け流しの浴場で、周辺の宿の宿泊客と地元の人間は無料で入ることができる。

 

すぐ近くにある「大湯」。
これは有料の共同浴場。

 

(接客)

とても良い。女将から若いスタッフまで皆、丁寧で親切である。教育がゆきとどいていると感じさせられる。
昔ながらの大規模豪華旅館が、個人客相手の旅館に変わっていこうとする努力を充分感じる。
スタッフたちの一生懸命な姿をみると、成功して欲しいとの思いを持つ宿であった。

 

 

栗の木テラス

 

長野駅すぐ近くにあるカフェテラス。
栗のお菓子で有名な「桜井甘精堂」のお店である。

 

店内は落ち着いた雰囲気。

 

栗の生ロール。
どこか和のテイストが。

 

相方が注文したモンブラン。
これも和の香り。
しかし、流石「栗の専門店」という味であった。

 

平成22年7月中旬訪問

藤井荘の予約の際の参考に