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憧れの旅館・ホテル

下呂しょうげつ

 

お盆の帰省ラッシュが心配であったが、中央道は予想に反し空いていた。中津川まで快適に走り、中津川から国道257号線に入った。付知、加子母など山あいの町並みを抜け、順調に下呂に着いた。我が家から2時間余りの旅程であった。
下呂の町外れの道から小道にそれると、道は細く急坂であった。対向車が来ないことを願いつつ急坂をUターンすると、目指す宿の入り口に着いた。

 



車を寄せると、男衆が近づいてきて、一人が車を移動し、もう一人が荷物を預かってくれた。



雰囲気の良い廊下を進み、関を入ると和服姿の女性スタッフが平伏し迎えてくれた。

  

ここで靴を脱いだ。ラウンジでお茶とオリジナルのお菓子を振る舞われ、宿帳を記入した。
目の前には、禅寺の石庭を模した庭があり、気持ちが落ち着く。大きなガラスの向こうには下呂の町並みが見下ろせた。

  



一息ついたところで女性は浴衣を選び、部屋へ。帯はしっかりしたものでなく、きちんとした帯結びはできなかった。
部屋は4階(2402号室)。

  



12畳余りの主和室。ここには大型の薄型テレビが備え付けられてあった。すっきりとした感じの良い部屋である。

  



6畳の副和室、押入れの中が衣装掛けとなっている。籐の3点セットも置いてあった。絨毯が敷いてあったが、夏にはいらない。それから4畳半の茶室である。

  



テラスには陶器製の露天風呂やウッドチェアがある。ここからの見晴らしは素晴らしい。下呂の町並みが一望のもとに見渡せる。夜景も当然素晴らしい。



 

(部屋風呂及び部屋露天風呂)

桧の浴槽であるが、使用することはなかった

  

 

 

テラスには陶器の浴槽の露天風呂があり掛け流しであった。お湯はさらっとしていた。大人二人がゆっくりと入ることができる大きさであった。排水を川に流すため、洗剤の使用は禁止されていた。
お湯に浸かりながら、下呂の町並みを眺めることができる。

  

 

夕食後、夜景を見ながら入るのも楽しいものである

  

 

しかし山の手に大きなホテルらしき建物があり、日中は、そこから素通しであることに注意が必要であった。

 

(大浴場及び露天風呂)

男女に分かれ、ほぼ同じ造りである。
脱衣場にはバスタオルやフェイスタオルが豊富に置いてあった。

 

大浴場は石造りの浴槽。お湯はややヌルっとした感じがある。アルカリ性泉の特徴であろうか。湯量の豊富さはあまり感じなかった。大きなガラス越しに下呂の町並みを見下ろすことができる。
露天風呂は桧造り。大浴場のお湯とは異なりさらっとしていた。塩素の臭いをわずかに感じた。眺めは大浴場からと同じである。

  

 

(夕食)

1階の食事処、料理茶屋水琴亭で食べる。

 

風情ある食事処であった。入り口に若い男性スタッフが待機していて案内してくれる。
部屋は掘り炬燵式のテーブルであった。襖で隔たれており、外の音は気にならなかった。
部屋に入った時、先附・口取りが用意されていたが、海産物の生臭い匂いが気になった。

  

 

懐石料理というよりも温泉旅館料理の延長であり、その高級バージョンといったところであろうか。

  

  

  

  

  

  

  

  

  

鮎のづけや野菜料理はなかなか美味しかったが、いかに輸送手段が発達したとはいえ、下呂で海の魚の刺身を無理に出すことはないと思う。鮎の焼物は香りが乏しかった。高級旅館に固形燃料は似合わない。御飯は白ご飯と早松御飯の選択ができる。早松御飯を選んだが、香りはなかった。炭焼きの早松ともども外国産とのことであったが、どこなのだろう。
全体を通して「出汁味」を楽しむ料理ではなかった。

ミラクルフルーツ、確かにレモンの酸っぱさを抑えていたが、デザートに使うのはいかがなものかと思う。話の種にということだろうか。
最初の頃は次から次へと早すぎるペースで料理が出てきたが、遅くするように頼んだら今度はなかなか出てこなくなった。

部屋に戻ると、夜食のおにぎりが用意されてあった。

 

(寝具)

敷き布団は、薄いウレタン系マットの二枚敷き。
お世辞にも寝心地が良いとは言えない。 夜中に何度も眼が覚めた。

  

 

パジャマ風の寝巻きが用意されている。

 

(貸切露天風呂)

紅葉・若葉と二つの露天風呂がある。
場所は「しょうげつ」の建物から離れている。最初に急坂の小道に入ったところであり、まさに道に面していた。
夜間は有料貸切りであり宿から送迎があるが、翌朝は6時から 1 0時まで無料であり歩いていく。タオル類は用意されていなかった。

「しょうげつ」1階の食事処水琴亭の中を通り、渡り廊下を経て「下呂観光ホテル」に入るとそこは4階である。そこでエレベーターに乗って1階へ降り、正面玄関から出ると、道路の反対側に下へ下る脇道がある。下るとすぐにさらに下の道路を跨ぐ陸橋があった。それを渡って階段を降りると露天風呂の場所に出た。
陸橋の内部や露天風呂の建物は寂れていて、あまり使われていない雰囲気を感じた。

  

 

紅葉は男性用、若葉は女性用であった。紅葉のほうがかなり広く、傍には渓流が流れている。

  

 

女性用の若葉は圧迫感を感じたそうである。お湯は両者ともさらっとしており、わずかに塩素の臭いがした。

 

(朝食)

夕食と同じ場所であった。
フレッシュトマトジュースかフレッシュりんごジュースを選べる。まさにフレッシュであった。

 

朝食は文字通り温泉旅館のそれ。朝食からマグロの刺身はいらない。

  

 

部屋に戻ると、布団はあげられドリップコーヒーのセットが用意されてあった

 

(応対)

若いスタッフが多く、よく教育されていて、とても丁寧な接客振りであった。しかし所々、やりすぎではと思える過剰な丁寧さも見受けられた。

 

 

(感想)

真夏の酷暑、少しでも過ごしやすい所を目指そうと考えていました。
今回の「下呂しょうげつ」、高台にあり、しかも4階以上の部屋(本当はもっと高層階のほうが良いのでしょうが露天風呂は4階にしかありません)ということで、風が良く通るかなと期待していました。
結果は残念ながら風の恩恵はありませんでした。窓を開け放つよりも、閉め切ってエアコンのちからを借りた方がマシでした。
原因は、風の通り道が無かった為ではないかと思います。中央の部屋は展望テラスの両側かフェンスで囲まれています。玄関の戸を開け放てば風の通り道ができるのですが、部屋が丸見えでプライバシーが保てません。
向かって左隣の部屋(つま側の部屋、2401号室)は玄関の戸を開けていていました。


部屋から外の廊下へ風が流れてきていました部屋の造りのうえで玄関から奥が見えず、プライバシーも保てやすそうです。

 

「露天風呂付客室」つま側 4 階のお部屋 

 

「露天風呂付客室」中央のお部屋    

 

また、見取り図をみると側面にも広縁があり、風の通り道ができそうです。
中央の部屋の茶室はまったく使用することも無く、無駄部屋でした。二人連れなら無くてもかまいません。
眺望に関してみても、川側にフェンスの無い、向かって左側の部屋の方が下呂の温泉街全体が俯瞰できそうです。

中央の部屋からは木々に遮られ川の手前の温泉街(水明館などの大旅館)を見ることができませんでした。これらの灯りがあれば夜景はもっと素晴らしかったでしょう。
あくまでも推測ですが、夏には、向かって左側の「つま側のお部屋」が良かったのではないかと思います。

展望テラスから下呂温泉合掌村の合掌造りの建物が見えました。
合掌造りの建物の2階から、対岸の高台に「しょうげつ」や「下呂観光ホテル」の建物がよく見えました。


左に見える白い大きな建物が、テラスから見えたものです



2007年8月中旬訪問

下呂しょうげつ の予約の際の参考に