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憧れの旅館・ホテル

八泉・春

 

今まで八泉は「秋の料理」・「夏の精進料理」を紹介してきたが、今回は「春の料理」である。

花は「山ツツジ」

 

利休梅と山吹

 

女将の帯は、夫唱婦随の「かわせみ」。

 

筍と百合根の木の芽和え。
甘めの味ながら、くどさはなく美味しかった。

 

初鰹・鰹の皮・平目。
何も言うことは無い。

 

蓬饅頭、吉野葛あんかけ。
饅頭の中は小豆餡。葛にはかすかに生姜の香りを利かせてあり、吉野葛特有の癖だけでなく小豆の甘さをも和らげていた。絶妙のマッチング。

 

とり貝、さよりの昆布締め。
とり貝には柚子を利かせてあり、爽やかな味となっていた。
ここの鮨はいつも本当に美味しい。

 

八寸
赤貝・菜の花、酢味噌和え。お多福蜜煮。高野豆腐。蒸し鮑、大根。蛤、潮汁寒天。南京。穴子八幡巻き。茗荷、蕗。
いつもながら、手の込んだ八寸である。

 

白魚・蕗の薹、たらの芽。
このタイミンゲでの揚物は食傷気味になることが多いのだが、さっぱりとして後に持ち越さない。
塩味も絶妙。

 

筍、海老、青豆葛寄せ、蕗の薹。
やさしい出汁加減であるが、しみじみ美味しい。
昆布の味が、じわーっと染み渡ってくる。

 

個人的な好みでは唯一の不満。
炊き立ての懐石風一文字切ご飯よりも、やや冷め加減のもっちり甘いご飯のほうが好み。
その一方で相方はこの懐石風ご飯が大好物ときている。人の好みも、さまざまである。

 

 

マンゴーのジュレ。
いつもながら優しい味付けである。

 

食べる幸せを充分感じる料理であった。 日本料理って、なんて美味しいんだろう。

 

2009年4月初旬訪問