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憧れの旅館・ホテル

柊家再訪

 

延び延びとなっていた柊家新館の宿泊がやっと実現した。
三階建てのやや威圧感を感じる建物であったが違和感はない。今回は二家族で訪れたので二部屋を紹介できる。

  

 

51号室(二階)

どの部屋も入口の扉が廊下から奥まっているので室内はとても静かである。

10畳の和室と3畳ほどの板の間の控え室。

  

部屋の外には濡れ縁と月見台が設けられてある。こじんまりとした庭もあった。残念なのは近くに高層マンションがあるためプライバシーが保たれにくいことである。宿側もそのことには苦慮しているようで窓ガラスの上部を磨りガラスにしたり簾を吊したりしていた。

  

洗面所は広々としておりダブルシンクの洗面台の他に湯上がりの腰掛けスペースも作られていた。浴室も広々としており、槇の浴槽はとても広く大人二人がゆっくりと浸かれるものであった。井戸水を湧かしたお湯はサラッとしており槇の香りと相まって心地よい入浴気分を味わえた。素晴らしい風呂である。贅沢の極みとでも言おうか。

  

 

 

浴室の外にも腰掛けスペースが造られてあった。
不満はタオルの予備がないことである。滞在中何度も入浴するわけであるから、せめて二セットは欲しい。フロントに電話したらすぐ持ってきてくれた。

 

63号室(三階)

ガラス張りの開放感溢れた部屋である。
10畳の和室と3畳ほどの控えの和室。広縁の
ガラスの外には綺麗に手入れされた庭があり心を和ませる。通りの向こうは「俵屋」である。改装工事の真っ最中であった。

  

風呂はこじんまりとしており従来の部屋風呂と同じ雰囲気である。しかし浴槽の向こうには坪庭があり主和室の床の間からもガラス越しに眺めることができる。とても面白い造りである。

  

トイレの洗面台がとても凝った造りであった。

 

(夕食)

前回同様とても美味しい。驚くような味付けではないが、とても上品で食べやすいのである。品数も多く、献立を見たときはとても食べきれないと思うのだが、それがそうでないのである。とりわけ揚げ物、最後のほうで腹が膨らんでいてもとても美味しかった。余程美味しいのであろう。造りも本当に美味しかった。鱧も鱸も、いよいよ旬であろうか。
若い層や外国人を考慮しているのか、肉類も二品でた。鴨ロースは臭みを見事に消してあり賀茂茄子ともども絶品であった。
私の食欲では、蒸し物、酢の物替りは無くても構わなかったのだが。 水物の出来は、いまいちだった。

  

  

  

 

 

 

 

  

 

(寝具)

やや厚めのウレタン系マットの二枚組。厚さも充分ありリネン類の肌触りも良く素晴らしい寝心地であった。前回より随分改良されている。

 

(朝食)

残念ながらオレンジジュースは俵屋やレ・セゾンのそれには及ばない。

笹がれいの干物や炊き合わせの味は素晴らしく、そぼろ類は相変わらず旨い。何杯もお代わりをしたくなるような朝食である。

  

  

 

 

(感想)

最初の予約から半年遅れの宿泊でしたが、充分満足のいくものでした。単に新しいというだけでなく随所に趣向をこらしてありました。テレビの場所もまったくわかりません。

  

驚きは床の間の漆に玉虫の羽が塗り込められてあったことです。とても綺麗でした。

  

また63号室、控えの間の外は屋根ばかりなのですが障子の桟に屋根を形どった遊びも見受けられました。

その他にも数々の趣向が見受けられました。また来たいものです。
今回大女将と何度もお話をする機会がありましたが、素晴らしい雰囲気を持った方で、それだけで満足してしまう気分になってしまいました。いつまでもお元気でいらしてほしいものです。
「俵屋」さんと「柊家」さん、テイストは随分違いますが,どちらも素晴らしい宿です。

2006年6月中旬訪問 

柊家の予約の際の参考に