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憧れの旅館・ホテル

柊家 最新版

 

GW前の予約時、俵屋は満室であったのだが、ここ柊家はかなりの部屋が空いていた。
それほど差があるのだろうか。

 

51号室は、前回も宿泊。

 

正面は2畳程度の板間。
右の壁際にクローゼットとミニバースペースがある。

 

書斎として使える仕様になっている。

 

クローゼット

 

浴衣が二枚ずつ。帯は兵児と寝巻用の一重のものが二種類。
それと羽織が入っている。

 

冷蔵庫の中身。
俵屋と違い有料。

 

一応、ミニバー。

 

主和室
正面左手が板間、右手が入り口への廊下。

 

小型のテレビがボックスに収納されてある。

 

ガラス戸の向こうは柊家の本館。

 

襖の向こうが脱衣所。
奥に見える格子戸の向こうが浴室。

 

洗面所。
壁の向こうにトイレ。

 

アメニティグッズは普通。

 

 

 

 

この部屋の特徴は、大きめの浴槽。
大人が三人程度ゆっくりと入ることができるくらいの大きさがある。

 

ガラス戸の向こうはベランダ様のスペース。
暑い季節には、涼むことのできる場所になる。

 

天井から落ちているのは,打たせ湯。

月見台からの眺め。
大きなマンションから丸見え。

 

夜の風景。

 

月見台
こちら側は柊家の建物。

 

 

(夕食)

とても楽しみにしていた夕食である。

 

食前酒は、やや甘口。
右端のお猪口が食前酒。

 

桃の滴 大吟醸
すっきりとしていて飲みやすい。

 

胡麻豆腐の肌理が細かく、とても品の良い味。
胡桃醤油の味も素晴らしい。

 

土佐酢の加減が素晴らしい。
次への期待が膨らんだ。

 

 

 

やや鰹が利いているが、それでも素晴らしい出汁加減。
甘鯛も臭みが無く、品の良い具となっている。

 

しび鮪は脂ののりも充分。私には少しくどすぎたが。
鯛も海老も素晴らしいネタであった。

 

充分手の込んだ八寸。

 

焼き加減抜群の牛朴葉焼。歯ごたえも絶妙、素晴らしい美味しさである。

 

べっこう餡がくどすぎ。
ここは箸休めのようなすっきりとした一品のほうが良い。
次が揚げ物なのに、腹が膨らんでくる。

 

揚げ具合や塩加減抜群であるが、肉・あんかけ、ここで揚げ物はウンザリする。

 

美味しい炊き込みご飯。
ご飯が輝いている。

 

あっさりとした赤出汁。

 

 

水菓子も美味しい。

 

6年前は、はっきりとした味でとても美味しいと思ったのだが、今回は、すこし辛いと思うようになった。ここの味が変わったのでなく、私の好みがより薄味に変わったのだろう。
蒸し物のところで、その思いを強くした。ここで酢の物でも出ると、違った印象になったかもしれないが。
でも極めてレベルの高い料理だと思う。

 

(寝具)

ウレタン系マットを二枚敷く。

 

寝心地は意外と硬く、満足感は乏しかった。
敷き蒲団の縁の方は、程よい弾力があるのだが。
真ん中の部分は、へたってきたのかもしれない。

 

(朝食)

まずは梅干しとお煎茶。

 

フレッシュ・オレンジジュース
以前より美味しくなっていたが、俵屋やレ・セゾンのそれにはまだ及ばない。

 

ご飯のお伴として何もいうことはない。
ご飯が進む。

 

笹鰈も素晴らしく美味しい。

 

出汁巻きは、薄味。
まずまずの美味しさ。

 

美味しい豆腐。
さすが京都の豆腐。

 

香の物も美味しい。

 

コーヒーの味はまずまずといったところだが、俵屋のそれには遠く及ばない。

 

全体的には、大好きな朝食である。
朝食が美味しいと、満足感がぐっと高くなる。

 

(感想)

建物・食事・応対、どれも極めてレベルの高い宿だと思う。
しかし、どこか落ち着かない。
俵屋と比べてしまうのだが、柊家には俵屋ワールドといった独特の感性が無い。
俵屋にある「遊び心と、古い物の中の新しい感性」というものが無い。
格式に拘っているのだろうか。柊家は格調高い高級旅館、いわゆる「ハレの舞台」の範疇に入る宿だと思う。
ちょうど、修善寺の「あさば」と「柳生の庄」の関係に類似しているかもしれない。

最後に大女将が、タクシーが角を曲がるまで見送ってくださった。
大腿部を骨折してから和服を着ることができないとのこと。
日本を代表する名女将、いつまでもご健勝でいて欲しいものである。

 

平成24年12月上旬訪問

柊家の予約の際の参考に