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憧れの旅館・ホテル

鄙の座再訪

 

玄関に入ると平伏した数人のスタッフの出迎え、湖の見えるラウンジでのウエルカムドリンクとフルーツのサービス、そしてお好みの浴衣を選択し、そのまま部屋への案内。
前回とまったく同じ流れである。

  

部屋は「白霜」、6階(最上階)であった。5階を希望していたが叶えられなかった。どういう基準で部屋割りをしているのだろうか。

  

エレベーターホールのすぐ横の奥まった所に部屋の入り口がある。その上入り口から5畳くらいの踏み込みの間がるため、廊下の音がまったくといってよいほど遮断されている。

  

  

真ん中に広いリビング。二人掛けの長椅子とテーブル、前回の部屋には無かったカウンンターテーブルがあった。そして前回同様マッサージチェアが置いてあったが、やはり使い心地は今ひとつ。

  

  

リビングの横にはすっきりとした造りの10畳の和室、その奥にはセミダブルサイズのツインベッドルームがあった。

  

洒落た床の間の雰囲気を壊さないよう、テレビを上手に隠してある。

  

リビングの食器戸棚の中には上質のお茶、紅茶セット、コーヒー豆等が入っており、ミル付コーヒーメーカーやポットも備え付けてあった。
食器類も豊富に揃えてあった。

  

冷蔵庫も二つあり、一つはお茶やコーラ等のフリードリンクとなっていた。他方はアルコール類で有料、前回と同じである。

前回食べ損なった「かぼちゃのシャーベット」、今回も食べる余裕はなかった。いつになったら食べることができるだろうか。

  

窓からの眺めは素晴らしい。阿寒湖が一望のもとに見渡せる。紅葉はまだこれからであった。
3階の部屋は、湖畔を歩く人々の視線が気になったが、6階はまったく気にすることなく窓際に立つことができた。もっとも他の大型旅館からの視線がないわけではないが、それを気にしていればきりがない。

  

  

和室と反対側は水周りである。ダブルシンクの洗面所、アメニティグッズも豊富においてある。ドライヤーはくるくる型も備え付けてあり、とても気が利いていた。お茶やコーヒー類のサービスといい、細かなところまで気配りが利いており、至れり尽くせりである。

使い勝手の良いシャワールームである。

  

部屋付半露天風呂は3階とまったく同じ造りで、源泉掛け流しとなっていた。

ガラス窓の上部(簾の向こう側)は外気であり、ガラス窓の最下部も隙間があり風が通る。室内であるが半露天の雰囲気は充分味わうことができた。

  

バスタオルが2枚しかなかったのは残念。せっかくの素晴らしいサービス、減点材料になる。素晴らしい部屋風呂に何回も入るのである、せめて4枚は欲しい。移動式の小さなテレビもあり、浴室の中に持ち込むことができた。
風呂からの眺めも素晴らしい。本当に何回入ったことやら。 6階の大浴場よりは、ずっと良い。

7階の露天風呂は到着が遅く日の暮れも早いため入浴時、湖は闇の中であった。やはりここは明るい内に入るにかぎる。

  

清潔で広々としたトイレが二ヶ所あった。

 

(夕食)

2階にある料理茶屋「ひな」で食べる。
エレベーターを降りると目の前が入り口であった。案内された部屋は落ち着いた感じの堀炬燵形式の個室であった。

  

 

  

  

  

  

  

  

  

  

酒類は豊富に揃えてあったが、大吟醸まで揃えてあったのは北海道産のものだけであった。
食前酒は「苔桃酒」。
附出しの「とうもろこしの茶碗蒸し」、上品過ぎて少し物足りない味であったが、相方は優しい味で美味しいといっていた。女性好みの味付けか。
前菜の「蝦夷鹿肉のたたき」、鹿肉の味がなかった。
造里の「見立て盛り」、リピート客に対するサービスであるとのこと、確かに初回よりも豪華である。鮮度もよく美味しかった。
鍋の「きんき」、これは美味しかった。脂がたっぷり乗っていて、それでいてさっぱりしていた。昆布醤油との相性も抜群であり、骨までしゃぶるので時間をかなり取ってしまい、そのため腹も膨らんできた。野菜も素晴らしく美味しかった。たらば蟹がやたら出たが、刺身が甘くて一番美味しかった。

十勝牛も美味しかったが、ここら辺りで腹のほうが降参気味。
九州産の焼き松茸はしっかり食べたものの、あとは残しがちであった。
デザートの洋ナシのコンポートは少しばかりくどく感じたが、アイスクリームはとても美味しかった。
エスプレッソコーヒーはさすがに飲む余裕がなかったので、山葡萄のジュースにした。あっさりとした味であった。
前回同様とても美味しい夕食であったが、量が多すぎて食後の満足感を通り過ごしてしまった感あり。
その後しばらく腹が苦しく、楽しみにしていた「座・BAR」へ行くタイミングを逃してしまったのは残念であった。

 

(寝具)

  

今回はマットの下に台がなく板の間に直接マットを置いてあった。このほうが足を蹴躓くことがなく良いと思う。
寝室にも小型の薄型テレビが置いてあった。テレビ、計3台置いてあったことになる。

 

(朝食)

夕食と同じ部屋であった。

オレンジジュースかグレープフルーツジュースの選択から始まる。 絞りたてのジュースではなかった。

  

  

  

  

前回、朝から生臭いものがあり不満の一つであったが、今回はそういうものは無く、とても美味しい朝食であった。焼き魚や煮物の味も良く、特に「いくら」の美味しさは絶品。お粥に乗っけても生臭さはまったく無く、爽やかな美味しさに溢れていた。今まで経験した宿の中でも上位に入る朝食であった。
夕食も朝食も使われている食材は素晴らしいと思う。野菜も海産物もとても新鮮で爽やかな味がしていた。

チェックアウト時、お抹茶のサービスがある。

 

(感想)

やはり素晴らしい宿でした。細かなところまで心配りが利いています。 しかし、2〜3不満な点がありました。
その一つは浴衣のサイズです。最初に好みの浴衣を選ぶのですが、サイズがひとつしかありません。相方は痩せ型ではないのですが、それでも大き過ぎました。身丈はおはしょりで調整できますが、身幅が大き過ぎで、褄下から褄先までのラインが真後ろにいってしまうほどのものでした。大小のサイズを取り揃えてくれれば申し分なかったのですが。

細かな不満がいくつかあっても総合的には素晴らしく、道東旅行の基点として、はずことのできない宿だと思います。

 

阿寒紅葉

 

今回の最大の目的は阿寒湖周辺の紅葉でしたが、今年は猛暑のせいか紅葉にはまだ早かったようです。地元の人は1週間から 10 日程度遅れていると言っていました。

釧路空港から阿寒湖へ至る「まりも国道」、周辺の木々は山道に入った辺りから僅かに色づいてきていました

 

 

有名な紅葉ポイントの滝見橋、色づきはまだまだです。

 

 

阿寒湖からの足寄国道脇の木々はかなり色づいてきており、見頃まであと少しといったところでしょうか。

 

 

オンネトー周辺は風が強く、湖面は波が立っていました。
この湖の素晴らしさは湖面の色にあるのですが、風がなく鏡のような湖面でないとその本当の素晴らしさは満喫できません。
紅葉の見頃ももう少し先でしょうが、無風ならば湖面に映る木々やその素晴らしい色を楽しめることでしょう。

 

 

 

湖の周辺道路、奥の方に、カメラマンが良く取り上げるポイントがあります。入り江風になっていて風の影響を少し緩和できるのですが、この日はさざ波が立っていました。無風なら素晴らしい緑色した湖面を見ることができる場所です。

 

 

ここは神秘的なブルーの湖面を楽しめる場所です。やはりさざ波が立っていましたが、一部分を拡大すればブルーの湖面に赤や黄色の木々が映る素晴らしい雰囲気を少しでも味わえると思います。

 

 

  

  
展望台への登り口があります。 8 年振りに登りました。記憶よりも荒れた道でした。倒木もあり、くぐらなければなりませんでした。急な階段もあります。仰角の関係で実際はもっと急です。

 

 

そうして辿り着いた展望台だったのですが、湖面はほんのちょっぴりとしか見ることができませんでした。 8 年前にはもっと見えた記憶があるのですが。木々や枝がかなり邪魔しています。伐採すればもっと良く見ることができるのでしょうが、国立公園内なので簡単にはいかないのでしょう。
往復 30 分余りの道程ですが、このままでは苦労する価値がまったくないと思われる展望台でした。

2007年10月上旬訪問

鄙の座の予約の際の参考に