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憧れの旅館・ホテル
ホテル・オークラ東京 (本館デラックス・ツィン約45u)
汐見坂から霊南坂にかけての物々しい警戒をすりぬけてタクシーが本館玄関前に着いた。すごい警官の数だ。来るたびに増えている。場所が良すぎるのも困りもの(笑)
部屋の窓からアメリカ大使館がよく見えるが、それ以外眺めは良くない。 部屋はやや広い感じがするものの、オークラトーンのいつもの雰囲気。
ベッドは、やや堅めだが弾力はある。最上質のリネン類と相まって、ここのベッドは寝心地が良い。
浴室はバスタブとシャワーブースが一体となっており洗面台スペースとの間にガラスの仕切りがある。バスタブのお湯をどうしても飛び散らしてしまい、洗面台付近をびしょびしょにしてしまいがちな日本人にとって、日本式風呂場を思わせる洗い場付きスペースは、心安まりのんびりと入浴を楽しめるものである。その上バスタブの壁側はかなりの奥行きがあり広々とした空間をつくっている。これほど入浴を楽しめたホテルのバスルームはいまだかって記憶にない。温泉旅館みたいに朝風呂にもゆっくり入ってしまった。
しかしその一方で、トイレに仕切がなかったのは残念である。最近の新しいホテルはトイレスペースが仕切られている所が多くなった。単身ならいざしらず、カップルでの宿泊ではトイレは是非個室にしてほしいものだと思う。スペース的に無理ならばせめてオゾン脱臭装置付便座にしてもらいたい。
朝刊が読売・朝日・日経と3紙も届いたのは嬉しかった。
ラ・ベル・エポック
久しぶりに訪れた。ずいぶん狭くなった。インテリアの雰囲気に変化はない。絨毯のふかふかは無くなっていた。 あいかわらずスタッフのサービスは良い。客の目線で対応してくれる。決して押しつけがましくないし慇懃無礼でもない。オークラの年輩のスタッフに共通した素晴らしいところだ。 料理は、あっさりとした味付けになっていた。それほどの感激はなかったが不満ともいえない。一昨年、パリの一つ星レストランで食べた料理が素晴らしかったため、その後いつも満足できない。
バー・ハイランダー
落ち着かない場所であった。隣のボックスが近い。タバコでも吸われた日には、たまったものではない。落ち着いて酒を楽しむにはオーキッドバーにかぎる。何事も経験。
オーキッドルーム
ここでの朝食は本当に落ち着く。
ビュッフェ併設していないのが本当に良い。最近のビュッフェブームは困りものだ。料理も美味い。カリカリのベーコン、フレンチトーストは絶品。
流行遅れの感が否めないホテルであるが、それだけに客はオークラファンが多いのであろう、落ち着いた雰囲気がとても良い。客層がホテルの雰囲気をつくる。 経営のために場違いな客を集めるようなことはして欲しくないものだ。
2004年3月中旬訪問