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憧れの旅館・ホテル

蓬莱・最新版

 

冬にはくっきりと素晴らしい稜線を見せる富士山であるが、快晴にもかかわらず「春霞」のせいか山頂付近を確認できる程度であった。
今更ながら季節による違いを認識させられた。

 

この辺りからは素晴らしい富士山とその稜線見ることができるのであるが、今回はおぼろげな姿であった。

 

蓬莱の階段はいつ来ても長い。

 

階段の途中で、今降りてきたところを振り返る。 そして再び降りはじめる。一番先に見えるのが御神木。

 

その途中に「古々比の瀧」の入り口がある。
御神木の所からUターンして離れへの階段を降りる。

 

最初に出るお饅頭。とても美味しい。

部屋は「老松」。雑誌などで「右近」と並んでよく取り上げられる部屋である。
控えの間から主和室を見る。左手の障子の外は直ぐ通路であった。
お気に入りの「小鍛冶」に出入りする際、「老松」の中から時々話し声が聞こえていたが、これ程外部に近かったとは意外であった。

 

主和室は12.5畳。無駄のない、すっきりとした造りである。

 

雑誌に良く取り上げられる有名な濡れ縁。

 

外は鬱蒼とした木立。
木々の間からは相模湾を見渡すことができる。

 

小型の薄型テレビが置かれてある。
主和室のみならず控えの間からも海を見渡すことができる。この開放感は蓬莱の素晴らしいところだと思う。

 

控えの間の押入れの内部はクローゼットとなっている。
廊下には冷蔵庫が置かれてあった。

 

洗面脱衣室もすっきりとした造り。

 

アメニティグッズは、どこか寂しかった。昔はロクシタンが置かれてあったのだが。
フェイスタオルの品質が落ちていた。

 

風呂は沸かし湯。 窓からは木立の間に海の眺めを楽しむことができる。

 

(夕食)

お通し  : ホワイトアスパラ、チキンコンソメジュレ。
  八寸   : 粽寿司・さざえ・稚鮎(塩焼き・味噌田楽)・蕗味噌
  お造り  : 烏賊・鯛・鰺
  椀物   : 青豆豆腐
  お造り  : 鰹
  箸休   : 蓬莱よもぎ餅みぞれ煮
  焼物   : 桜鱒照り焼き
  煮物   : 新じゃが・スナップエンドウ・あいなめ揚げ煮。
  揚物   : 蕗の穴子巻き天麩羅
  酢物   : 根三つ葉お浸し
  止椀   : 赤だし・豆腐
  香の物  : 三種
  水菓子  : プリンスメロン・甘夏蜜漬け、コーヒー
  御飯   : 定番のおにぎり

まず第一に、腹持ちのする食べ物が増えたような気がした。
もともと蓬莱の夕食は、量は少なめながら食材はとことん吟味されているとの思いがあった。ひとつひとつの料理に料理人の誇りを味わっていた。
しかし今回、「量」に対する一般の不満を解消しようとする意図を感じた。
食材のランクが落ちたように思えた。稚鮎や鰹に爽やかさを感じなかった。鰺も水っぽかった。評判の良かった刺身のツマは下が透けて見えていた。出汁も不満、赤だしは相方共々残してしまった。
極めつきはフルーツ。以前は吟味された品が出されフルーツそのものの味を楽しめたが、今回は蜜でごまかしてあった。残念である。
長引いた風邪から回復したところであり、味覚が鈍っていたせいかもしれないが。
配膳も最初のうちは早かったが、途中から急にペースが落ちた。食事に入った客が増えたため手が回らなくなったのであろう。

 

(寝具)

以前よりウレタン系マットが一枚余分に敷かれてあった。
以前の厚さでも、リネン類の肌触りが良いため寝心地にはかなり満足していたのだが。
厚くなった分だけ、敷布団のふわふわ度が増していた。

 

(朝食)

 

 

干物や塩辛もとても美味しく全体的に変わっていないように感じたが、唯一、味噌汁の味が酷かった。以前は豊富な出汁の出る海産物が具にあったが、今回そのような出汁をまったく感じなかった。
これではとても「日本一の朝食」とは言えない。

 

2009年5月初め、訪問