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憧れの旅館・ホテル
遊水亭いさごや
藤沢周平ワールドが好きな我が家、かねがね行きたいと思っていた庄内地方であるが、名古屋からのアクセスが不便なため実現せずにいた。
今年のＧＷは、ちょうど東京で所用があったことを利用し、羽田から庄内空港へ飛んだ。
最初、湯の浜温泉と湯田川温泉に泊ろうと思ったのだが、湯の浜温泉の「遊水亭いさごや」と「亀や HOURAI 」の選択に迷い、結局、湯の浜の両者に泊ることにした。
まずは、「遊水亭いさごや」。
かつて流行ったであろう大型温泉旅館である。
ここでレンタカーを停めると、あとはバレーパーキング。
暖簾をくぐっておもむろに歩くと、右手にエントランス。
フロントでチェックインを済ませ、ロビーラウンジで一服。
このお菓子では、あとが期待できないなと思いつつ。
お薄は、なかなか美味しかった。
部屋は最上階１０階の和風スイートルーム。
主和室
左奥に３畳ほどの和室がある。
左手の押し入れがクローゼット。
右奥にトイレの入り口がある。
クローゼットの下の引き出しに浴衣が置いてある。
主和室の床の間。
広縁というよりリビングルーム。
ゆっくり海を眺めることができる造りである。
正面ガラスの向こう側は部屋露天風呂。
右奥にはテーブルセット。
朝食はここで摂る。
右奥の観音開きの戸の向こうは玄関。
右側は水屋。
ドリップ式のコーヒーメーカー。
冷蔵庫の中。
洗面所はダブルベイシン。
アメニティは、ごく普通。
内湯とシャワーブース。
こちらの洗い場を使用したため、シャワーブースを使うことは無かった。
内湯も露天風呂も残念ながら沸かし湯。
部屋からの眺め。
一面の海、さすがに雄大な眺めである。
右手は湯の浜の旅館街。
湯の浜温泉のウリは夕日。
こんな夕日を見ることができると良いのだが。
この日の夕日については「あびたろうの旅行記」を参照してください。
( 大浴場 )
「月水湯」と「吟水湯」と二つに分かれ、時間で交代となる。
タオル類は部屋から持参。
まずは「月水湯」。
ここは塩素消毒の循環。
かなり塩素臭かった
露天風呂は、井戸水加水・加温であるが一応掛け流し。
「吟水湯」
こちらは海の眺めが良い。
この桧の半露天風呂が眺めも良く、一番気持ちが良かった。
ここは閉塞感がありつまらない。
風呂上がり、部屋に戻って海を見ながらのビール。
至福の時間。
（夕食）
苺酒は甘すぎ。
四角い小鉢の底には蕎麦の実がタップリ。なかなか美味しく、飲み干した。
貝の蓋を取ると。
これは二人前。
ウニ・鯛・ぼたん海老・メバル・ソイのアサツキ巻き
新鮮さは感じるが、甘さやプリプリ感には乏しかった。
料理長自ら鮑を焼いてくれる。
残念ながら鮑の味はイマイチ。
のどぐろは流石に美味しい。
孟宗はこの地方の名産。
たしかにエグミは無い。
汁は味噌と酒粕。
山形牛、見てくれはともかく熟成感は無かった。
比内地鶏団子汁そのものはとても美味しかったが、留椀としてはどうだろうか。
ご飯との相性は良くないと思う。
典型的な温泉旅館料理。
手の込んだ料理というものが全く見られない。
（寝具）
押し入れから薄々マットを引き出して２枚にしたら、格段に寝心地が良くなった。
( 朝食 )
牛乳とリンゴジュース
味噌汁はコンロ付き。
これはありがたい。
一見多そうに見えるが、それほどでもなく、完食できた。
ハムとソーセージが意外に美味しかった。すぐ近くに「ヒラボク」というブランドがある。
平成２４年５月初旬訪問