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憧れの旅館・ホテル

海峯楼

 

熱海駅の改札を出ると、黒い服を着た男性が「海峯楼」の看板を掲げて立っていた。
あらかじめ到着時間を告げていたのである。
少し離れた場所に車が停めてあり、それに乗った。車の中でスタッフから冷たいおしぼりのサービスがあった。

 

熱海駅から「海峯楼」まですぐ近く。
熱海駅から海岸の間にある小高い丘の上に建物はあった。
丘に登る坂道はとても狭く、すれ違うのもやっとである。

 

特殊ガラスでできた橋。

 

中へ入ると、左手はラウンジ。
真ん中にあるのは小振りなバトラーズデスク。
右手は3階に上がる階段。
表から入ると、ここは2階である。
そのまま3階に案内される。

 

3階から見たガラスの階段。

 

階段を上がった正面が、今回泊った部屋「誠波」のドア。
右端はもう一つのラグジュアリー・スイート「風科」のドア。
真ん中の光っている所は、ウォーターバルコニーへの通路である。

 

部屋のドアを開けると靴を脱ぐスペースがあり、衝立で仕切られてある。

 

左側が室内用スリッパ。
腰掛の下にあるのが、館内用草履。

 

室内は、細長く大きな部屋をテレビとドレッサーで、リビングとバッドルームに分けてある。
右手は一面のガラス戸で素晴らしいオーシャンビューである。

 

ここでチェックインと同時に、柚子ジュースが出た。

 

暫くしてから、ウェルカムフルーツのサービス。
今回予約をしたのは随分前なのだが、つい最近になって「プレミアムメンバーシップ」の優待券が送られてきた。
「箱根翠松園」・「熱海ふふ」の両方に宿泊したために、ここ海峯楼でも使用できる優待券が送られてきたのだろう。
海峯楼で使用できる優待券は初めてであった。
料金の優待と、ウエルカムフルーツ・レイトチェックアウトのサービスを受けることができた。

 

壁際には、お茶やコーヒーのセット。
CDプレーヤーなどが置かれてある。

 

お茶セット

 

冷蔵庫の中は無料。

 

「翠松園」や「ふふ」にもあったネスプレッソマシーン。

 

客が喜ぶ、コーヒー豆セット。

 

クローゼットの中には、浴衣・羽織・パジャマなどが用意されてあった。

 

 

ベッドスペースから見たリビングスペース。

 

テレビボックスは回転することができ、ベッドからも視聴可能。

 

ダブルベッドのハリウッドツイン。大きすぎるくらいのベッドであった。
左端のドアはトイレ。ベッドの頭の壁の向こうはバスルーム。

 

大理石張りの豪華な感じのトイレ。

 

使い勝手の良いシャワートイレ。

 

ガラス張りの開放的なバスルーム。

 

マンションが気になるので夜間はブラインドを降ろす必要もありと思われる。

 

右手に掛かっているのはバスローブ。

 

ダブルシンクの洗面台。
眺めも良い。

 

女性を喜ばせる工夫も見受けられる。

 

くるくるドライヤーも置いてあった。

 

左手のガラス戸の中はシャワーブース。

 

シャワーブースの中のアメニティグッズ。

 

バスルームの外には露天風呂。
海風がとても心地良い。
温泉でないのは残念であるが、とても気持ちの良い露天風呂であった。

 

露天風呂からの眺め。
真ん中の大きな柱の右手にある少し色の変わったガラスの部分は、ウォーターバルコニー。

 

ウォーターバルコニーのガラス際から見た露天風呂。
なるほど柱の間に良く見える。

 

そのために入浴衣が用意されてあった。
二人とも一度も使うことはなかった。

 

露天風呂からの夜の眺め。
夜の海風は肌寒かった。

 

リビングスペースからの眺め。

 

(貸切風呂)

いわゆる大浴場はなく、一か所の大きな浴場が貸切となっている。
一時間単位の貸切である。
予定の時間になるとバトラーズデスクで鍵を借りて、階下にある貸切風呂へ向かう。
左手は大広間。右手が貸切風呂の入り口。

 

大広間。

 

真ん中に見える黒い柱が貸切風呂の案内板。

 

一般的な大浴場と同じ感じである。

 

浴槽も広々としている。
左端は脱衣場、真ん中はサウナのドア。

 

外の木戸は3枚前の写真にあった木製の塀の反対側。
残念ながら塩素臭が強く、ここを使用したのは1回だけであった。

 

洗い場はセパレート。

 

(ラウンジ)

衝立の向こうはダイニング。

 

ラウンジからの眺め。
熱海の港と、山の中腹には熱海城が見える。

 

ショップの商品。

 

ラウンジの奥にあるバー。

 

2席あるダイニング。

 

 

(夕食)

2室あるラグジュアリー・スイートの宿泊客が使用できる。
予約時、空いていたので申し込んでおいた。

 

正面は、階段から見えた入り口。
左手が「風科」、右手が「誠波」の客室である。
両方の部屋からは曇りガラスで見えないようになっている。

 

バルコニーからの眺め。

 

暗くなっていくとともに照明も趣向を凝らしている。

 

熱海の町も灯がともってきた。

 

すっかり暗くなると、バルコニーの照明がガラスに反射して外の景色を楽しめなくなった。

 

 

食前酒はシャンパンで。
ルイ・ロデレール・ブリュット・プルミエ
少し、果実の香りを感じた。

 

前菜 二人分。
無花果と胡麻の相性の良さは驚き。
鮑照り焼きのべっこう餡は醤油味が強く、まさに関東の味。
右下のジュレ寄せも鰹出汁が強く、関東の味。
いかなご当座煮の濃さはちょうど良かった。

 

おすすめの「初亀 中汲み斗瓶 大吟醸」
やや辛口の気品ある味。あっさりとしていて、なかなか美味しかった。

 

グラスが選べる。

 

煮物椀
これも鰹出汁。
鴨葛叩きに癖が無く、葱の香りが良く合っていた。
華やかな味であるが、雑味は感じず美味しかった。

 

造里
醤油は濃い口。
巻き海老が甘く、美味しかった。揚げた海老も美味しい。
それ以外は普通の味。

 

焚合
バトラーが作ってくれる。

 

鱧に甘さは無かった。
汁が甘く、少しばかり腹にこたえる。
甘いなりに味は良いと思う。

 

「洗心 純米大吟醸」
やはり久保田に味わいが似ていた。

 

強肴
濃い目の味付け。

 

黒毛和牛塩釜焼き
バトラーの男性が塩の塊を割って盛り付けてくれる。
滞在中、彼が担当してくれた。

 

脂身の少ない味であったが、むしろこの方が好み。

 

食事
太刀魚飯

 

そのままでも食べるが、味は薄い。

 

お茶漬セット
鰹出汁とほうじ茶を合わせたもの。

 

これは美味しかった。
お代わりをした。

 

香の物
これも味が濃い。

 

水菓子
左のフルーツだけで充分。
右のカステラ柚子餡はいらない。

全般的に濃い味。これが関東の味なのかもしれない。
若い時なら、とても美味しいと感じたと思う。

 

(寝具)

パッドの部分が柔らかく、寝心地も少し柔らかすぎた。
マットはシーリー。

 

ワッフル地の長シャツ風。
肌触りは良かった。

 

目が覚めたら夜明けだった。

 

雲のため、水平線からの日の出は拝めなかった。

 

(朝食)

ラウンジ横のダイニングで。
まずは、オレンジ・林檎・飲むヨーグルトを合わせたジュース。
さっぱりとした口当たり。

 

私は洋食、相方は和食を選択。
私の洋朝食。
野菜サラダ・人参スープ・ヨーグルト。
特製玉葱ドレッシングが美味しいのでサラダは楽しめた。
人参スープの甘さはいまいち。
特製紅ほっぺジャムをヨーグルトに混ぜるととても美味しかった。

 

トースト・クロワッサン・蓬パン。
蓬パンは普通。
他のパンはとても食べやすかった。

 

右上は特製玉葱ドレッシング。
これがとても美味しい。
左から、蜂蜜・マーマレード・紅ほっぺジャム。

 

プレーンオムレツの味は普通。上にかかっているのはドミグラス。
付け合わせの野菜がくどかった。

 

コーヒーがさめていたのは残念。

 

デザート
甘さは、まずまず。

 

相方が選んだ和朝食。
食前のジュース、食後のデザート・コーヒーは共通。
上の方の小鉢類、青竹の中はホウレン草の胡麻和え、その横は小松菜のお浸し、赤い容器はきんぴら、右端はお茶の葉の佃煮。

 

焼き魚は鯵。
赤出汁は、お麩・もずく。

 

洋朝食は、それなりのホテルのアメリカンブレックファーストのレベルより下だと思う。
和朝食は、それなりの宿のレベル以上だとのこと。
和朝食を選択したほうが正解かもしれない。

 

(感想)

完全な、お籠り宿。呼ばない限りスタッフは客室にやってこない。
チェックイン時のジュースのグラスやフルーツの皿など、滞在中は最後までそのまま。
DVDの貸し出しもあるが、数が少ない。見たいDVDを持参すべきだろう。
旅館を楽しみたい向きには不満が残ると思う。

 

平成23年6月上旬訪問

海峯楼の予約の際の参考に