made by Abitaro                           back to toppage

Wellcome to My Homepage!!

憧れの旅館・ホテル

亀の井別荘

 

由布院の道路は幹線道路から一歩中へ入るととても狭い。そぞろ歩きの宿泊客、観光バスで訪れる団体客であふれかえっている。町並みはまるでペンション街。横文字系の店が建ち並んでいる。どこか違和感を感じるが町はそれなりに潤っているのだろう。人波を避け、対向車に苦労しながら走っていくと小さな橋を渡る。そこが亀の井別荘である。

  

 

駐車場に車を止めると、すぐさまフロントの男性がやってきた。名前をいい、チェックインまで時間があるので車を置かせてもらえるよう頼むと、快く荷物を預かってくれた。
時間になってチェックインをすます。靴のまま屋根付きの通路を歩いて離れに向かう。荷物はすでに離れに運ばれていた。
離れは、五番館。和室が二部屋、三点セットをおいた広縁と檜作りの内風呂、滞在中は湯を出しっぱなしでよいとのことだった。これは嬉しい、いつでも気楽に入れる。

  

お茶を入れに来た女性と、部屋係の女性は別だった。

 

(応対)

ここで特筆すべきはフロントの応対の素晴らしさである。まず電話の応対がすこぶる良い。コンシェルジュとしての応対も良かった。部屋係の女性はまだ若いが言動がきびきびとして気持ちがよい。仲居頭とおぼしき中年の女性も訪れたが、蛇足の感あり。少し馴れ馴れしい。

 

(風呂)

大浴場は風情がある。真ん中の柱が印象的。
露天は、檜作りの浴槽が二つ。庭の隅に長方形のもの、庭に突き出すテラスに円形の風呂。清潔感、開放感に溢れ、とても気持ちがよい。今まで露天風呂といえば岩風呂が大半であったが檜作りの露天風呂がこれほど気持ちの良いものだとは初めて知った。もちろん、さっぱりとした泉質とマッチしているためなのかもしれないが。

  

 

(料理)

田舎料理である。洗練されてはいないが、食材にとても気を配っている感じ。特に野菜の味は素晴らしかった。湯布院の美味しい食材を、そのまま美味しく食べてもらおうと調理しているのを感じる。懐石風を期待すれば不満が残るかもしれないが湯布院は盆地である。田舎料理に徹するのも良いではないか。鯵,鯖が食べたければ、近くに佐賀関、カレイなら日出の町がある。

 

(寝具)

ここでの最大の不満。とにかく布団が薄く、いわゆる煎餅布団。リネンは極上綿の肌触りであったが台無し。 座布団も薄っぺらで尻が痛い、脇息は木だけの作りで肘が痛い。食事時苦痛であった。何か考えがあってのことだろうか。

 

(感想)

とにかく静かである。橋の外は観光客でごったがえしているが一歩宿に踏み入れると別世界。他の宿泊客とも出会わない。やはり「離れ」は良い。
チェックアウト後、洋室を見せて貰った。シックで落ち着ける雰囲気だ。ヨーロッパアルプスの上品な山小屋風。離れも良いが、次回は洋室も味わってみたいと思った。
お土産やの鍵屋にブルーベリージャムが売られている。実が一杯でさっぱりとしており、とにかく美味しい。「亀の井別荘」を象徴する味ではないだろか。

2003年3月初旬訪問