made by Abitaro                           back to toppage

Wellcome to My Homepage!!

憧れの旅館・ホテル

近又

 

四条通から御池通の間の小さな通りはどこも観光客で賑わっている。
なかでも錦小路は観光客で溢れている。
ここはその錦小路のすぐ傍である。

 

若旦那の花の師匠が活けたという花。

 

お雛様は、それほど古いものではなかった。

 

一階の坪庭

 

食事だけの客用の座敷。

 

テーブル席もあった。

 

宿泊客のために2階が用意されてある
こちらは「離れ」とのこと。
母屋の二階にもう一組、宿泊客用の部屋がある。
階段も別。

 

階段を上がると座敷が三つ。
右側は寝室用、左側は朝食用、奥の右手が居間兼夕食用。

 

左手奥が階段。正面奥が朝食用の座敷。

 

居間。
 夕食はここで。

 

奥は寝室用座敷。
一番奥の障子の向こうに洗面所がある。

 

クローゼットが無く、衣桁に洋服を掛ける。

 

男女一枚ずつの浴衣。
サイズ別の用意がなく、こちらは小さめ、相方は大きめの浴衣を滞在中着る羽目になった。
帯も短く、二巻きできない

 

洗面台とトイレ。

 

 

昔、良く見た瓶。

 

(貸切風呂)

二組の客で使う。
交代の度にお湯を張り替えるとのこと。
夕食前・寝る前・朝風呂と3回用意してくれた。

 

大人二人、なんとか入ることのできる大きさ。

 

 

 

(夕食)

浴衣が小さく、胡坐をかくと太股が丸見えとなるため、膝掛けが必須。
献立は後からくれるとのことだったが、実際は梨のつぶて。
忘れ去られてしまったようだ。こちらも催促し忘れた。

 

まずは一献、白酒で。

 

京都の地酒、「初日の出 大吟醸」。
かなりの辛口。

 

次は伏見の酒、「玉乃光 大吟醸」。
初日の出よりはやや甘い。

 

貝合わせ
赤貝とわけぎのぬた、辛子酢味噌合え。
手毬寿し(車海老・細魚)、明太子入り卵焼き・唐墨
鴨の燻製・のし梅を酒粕ではさんで揚げたもの・蕨の黄身そぼろ合え・
どれも、とても美味しい。
酢味噌和えは、はっきりとした味である一方、手毬寿しはぎりぎりの薄味であった。
このコンビネーションが絶妙。
次への期待が膨らんだ。

 

国産大蛤・菱餅真丈・菜の花
これぞ京都の椀物。幸せ一杯の味。
大蛤は下味を付けてあるかと思うほど、中身の濃い味。
昆布と鰹、1対1とのこと。

 

造り
甘鯛・鯛・車海老
タラの芽・真ん中の黄色のものはストロベリートマト
もっちりとした食感で甘さ抜群の甘鯛。
歯応えはないものの、これもしっかり甘い鯛。
素晴らしい味であった。
ストロベリートマトも不思議な相性。

 

これぞ絶品。
これほど美味しいかぶと焼きは記憶にない。
文字通り、しゃぶりつくした。

 

鯛の鯛

 

のれそれ・うるい・りんごの土佐酢ゼリーかけ
少し酸っぱかった。もう少し出汁でのばした方が・・・

 

河豚の白子焼き
旨いんだなあ〜、これが

 

車海老の頭の塩焼き
焼きが浅いのか、口の中が痛くなった。
香ばしさが不足。

 

河豚の酒蒸し
車海老の頭と、これは無くても良かった。
折角の素晴らしい料理、印象を悪くする。

 

ポン酢

 

これはロイヤルコペン。

 

炊き合せ
筍・蓬麩
品の良い薄味で、とても美味しかった。

 

氷魚の炊き込みご飯
これはコマイではなく、鮎の稚魚。
味はともかく、話のタネ。

 

白味噌仕立ての味噌汁・桜麩
辛子の利かせかたが絶妙。

 

手造りの若草饅頭
噛めば噛むほど味が出るといった感じ。

 

苺の甘さはイマイチ。

 

コーヒーも不満。
これほどのお店で、スティック&ポーションとは。

 

(寝具)

食事中に隣の部屋に敷いてくれる。
ほとんど音がしなかった。

 

薄々のウレタン系マット2枚に薄い敷き蒲団。
寝心地悪く、何度も目が覚めた。

 

(朝食)

三つ目の部屋に用意されている。

 

どのおかずも、しみじみ美味しい。
これぞ京都の朝御飯。


  薄味の出汁巻き
「あさば」のそれには、ちょっとばかり及ばない。

 

充分甘い

 

相変わらず、コーヒーは不満。
右は和三盆糖。

 

(感想)

建物はとても古い。
壁は剥がれているし、畳は波打っている。
しかし、それはそれで風情と思えば良い。
部屋も三つあるのに不満があろうはずが無い。

残念だったのは、ソフトの部分。
スタッフの応対には不満はないが、ちょっとしたところが欠けている。
俵屋の完璧さを求めるのは酷かもしれないが、せめて近づける努力はして欲しい。
浴衣しかり、蒲団しかり、アメニティグッズしかり、コーヒーしかり・・・ etc

素晴らしい料理がある。
もっと細やかな感性があれば、もっともっと素晴らしいオーベルジュとなるのだが。

 

平成24年3月中旬訪問