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憧れの旅館・ホテル

南津軽錦水

 

大鰐温泉街を越えると長いトンネルがあった。 それを出てすぐ左折すると目指す錦水が見えてきた。
車止めに停車すると、男性スタッフがキーを預かり、女性スタッフが案内してくれた。

ロビーで一旦休憩したが、女性スタッフがフロントで確認するだけの時間であったのだろう、すぐさま部屋に案内された。

建物の横には大きな池がある。
その中を渡り廊下が続いているのだが、途中に浮殿と呼ばれる休憩スペースがある。

ここからは池の向こうにフロント・ロビーのある本館、反対側の池の向こうには宿泊棟を見ることができる。

5階の廊下の突き当りには、離れ「悠庵」への出口(入り口)がある。
GW中、離れは使用されないとのことであった。GW最終日に何とか泊めてもらえないかとのリクエストを出していたが駄目であったようだ。

部屋は5階の 517 号室。
部屋に入ると、まず御菓子と薄茶を振舞われた。そして宿帳を記入した。
案内の女性と部屋係とは違っていた。

 

部屋は和洋室。
障子で仕切られた6畳の和室。セミダブルのツインベッドとL字型ソファの洋間からなる。

窓の外は地面に傾斜があるのだろう、実質2階から見た庭であった。

冷蔵庫の中は有料の飲み物。

ここまで土足であったが、室内用のスリッパと室外用の草履が用意されてある。

洗面所はダブルシンク。アメニティグッズは最小限。
バスルームはごく普通のマンション仕様とでもいうべき代物であった。一度も使わなかった。

 

(大浴場)

浴槽は古代檜造りで広々としていた。 残念ながら露天風呂はなかった。
しかし大きなガラス戸を開けると、外は月見台と池、風が入り込み半露天風呂の趣は味わえた。
温泉は、消毒・循環なしの加水のみ。(源泉温度 65.4 ℃)
タオル類は豊富に用意されてあった。
ここも、夕食前・就寝前。朝食前と三回浸かった。

女性風呂と男性風呂との間に休憩スペースがあるが、入浴後ここで「りんごジュース」のサービスがあった。 サービスしてくれた湯番のおばさん、とても感じが良かった。
風呂上りのせいかとても美味しく、ここでも宅配便を頼んでしまった。
しばらくは青森直送のりんごジュース漬けである。

 

(夕食)

食前酒・食中酒ともに「オリジナル大吟醸錦水」。精米歩合 40 %のすっきりとした酒であった。
しかし柄杓で注ぐのには苦労した。もっと実用性を考えてもらいたい。

料理は、調理よりも素材。
先附、前菜、吸物、煮物は期待はずれ。
造りは本場の鮪に期待したのだが、大型旅館の悲しさ、ふにゃふにゃした食感であった。
一方、毛蟹、活黒鮑、天然桜鯛などはとても美味しかった。

 

(寝具)

ベッドは旧式のものであったが、リネン類の肌触りがまずまずであったので不満は感じなかった。
寝巻き用の浴衣が用意されてあった。

 

(朝食)

品数がとても多い。
焼き魚は「ホッケ」・「カレイ」・「鮭」から選択できる。
「鮭」は、まずまずであった。相方は「カレイ」を頼んだが、美味しかったとのこと。
全体的には、不満の無い朝食であった。素材は吟味されていると思う。
鍋物や小鉢類は余分。

食後のコーヒーはロビーのカウンターで飲んだ。味はまずまず。

 

(応対)

皆、良く教育されている。すれちがうスタッフ、笑顔で挨拶が素晴らしい。 素朴で、ひたむきで、一所懸命サービスしようとしてくれる。
とても心地良い応対であった。

 

(感想)

弘前桜祭り期間中の特別料金でかなりの割高感があったが、サービスプランを利用すれば手頃感が出るかもしれない。
やはりプランを利用すれば、今回と同じ料金で離れ「悠庵」に泊まることができる。
料理の基本である八寸・椀物・炊き合せに不満は残るものの、離れに泊まれば満足できる宿かもしれない。
昔ながらの旅館という雰囲気は残るが、 ホスピタリティの高さは印象を凄く良くする。

 

アップルロード〜弘前城〜三内丸山遺跡

 

本来は弘前桜祭りの予定であったが、4月の異常な暖かさで弘前城の桜はすっかり終わってしまった。 予定を変更して、いま花盛りのリンゴ園を見ることにした。

 

(アップルロード)

部屋係の女性が、天気が良さそうなので是非にとアップルロードを薦めてくれた。 りんごの花満開のりんご畑を走る爽快さは格別であった。
それにもまして白いりんごの花と、津軽きっての名山、津軽富士こと岩木山との組み合わせが見事であった。

 

(桜並木)

岩木山麓 20 kmに及ぶ世界一長い桜並木。本来ならば弘前公園の桜が終わった後の 5 月上旬〜中旬が見頃なのであるが、ここも既に葉桜であった

 

(岩木山神社)

岩木山を御神体とする神社。 とても立派な神社であった。
本殿の頭上には岩木山の頂上が鎮座ましましていた。

 

(弘前城)

桜は終わっていたが、弘前城は見逃せない。
天守閣の最上階の窓からは、岩木山をしっかり見ることができた。そのように造ってあるのだろう。
所々に名残の桜が見受けられたが、堀端はすでに新緑の季節であった。

 

(三内丸山遺跡)

登呂遺跡・吉野ヶ里遺跡と並ぶ日本三大遺跡のひとつと言ってよい。以前から見たいと思っていた縄文遺跡である。
ここに居住していた縄文人たちは何処へ消えたのだろう?

 

(青森空港)

送迎デッキからは、先程まで三日間に亘って走り抜けてきた八甲田連峰が見えた。

桜こそ終わっていたが、ブナ林の新緑の素晴らしさ、りんご畑の可憐な風景などなど楽しい旅であった。

2008年5月初旬訪問