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憧れの旅館・ホテル

江差旅庭 群来

 

今年の北海道は、久し振りの道南。
函館空港からレンタカーで江差へ向かった。
目的の宿は「群来」。
最初は通り過ぎてしまうくらい、旅館とはとても思えない佇まい。

 

コンクリートの壁の隙間が、エントランスへのアプローチ。

 

正面がエントランスのドアである。

 

左手非常灯の下のドアがエントランス。
とても小ぶりなフロントデスク。
立っている人物は、ここのオーナー棚田氏。とても話好きな社長さんであった。

 

まずはフロント前のラウンジで、ウエルカムドリンク。

 

紫蘇ジュースと羊羹。

 

ラウンジの隣にあるバー。
旅館内はフリードリンクとなっている。

 

見取り図

 

宿泊棟への通路。
左手の花の向こうに見えるのは中庭。

 

すべての庭が川石で敷き詰められている。
海原の波を現しているとのこと。
向こう側の建物はフロント横の食事室。

 

案内された部屋は「朝霞」。
ここで靴を脱ぐ。
正面右手は浴室、左手はリビングスペースへ通じる。

 

奥は和室。使うことはほとんどなかった。
手前は洋室。

 

洋室

 

テレビの右側はテラスへのドア。
左手の引き戸の裏側には冷蔵庫などがある。
テーブルは廃物利用のような骨董品。

 

引き戸を開けたところ。
こうするとテレビを見ることができない。
冷蔵庫の中身も無料。

        

 

テラスからの眺め。
ここも川石が敷き詰められている。

 

 

ベッドルーム
向こうはリビング。

 

観音開きの中はクローゼット。

 

最上段は館内着。
かなり変わった館内着であった。
着心地は悪いし、見てくれは熊みたいであった。
普通の作務衣の方がずっと良いと思う。
中段はパジャマ。着心地はまずまず。
下段はベスト風の館内着。

 

館内着

 

(浴室)

玄関から右手にある。
シンクはシングル。

 

アメニティグッズは、まずまず。

 

掛け流しの温泉。
鉄分が含まれているので濁り湯である。
大人二人がゆったりと入ることのできる大きな浴槽。
お湯はとても気持ちが良い。
はめ殺しのガラス窓が残念。引き戸にすれば半露天の趣を味わえるのに。

 

浴槽の中から見た洗い場。
曇りガラスの向こうは洗面脱衣場。

 

(夕食)

個室の食事処で食べる。

 

 

食前酒は自家製の「またたび酒」。
滋養強壮に良いとのことだったが変わった味であった。

 

お酒のリストには吟醸酒が無かったので白ワインにしてみた。
北海道ケルナー

 

枝豆豆腐
枝豆の味はあまりしなかった。
上に乗っているのは蟹の内子を調理したもの。
出汁は美味しかった。

 

塩麹はあちこちで見かける。
味はまずまず。

 

昆布出汁の利いた北海道ならでは味であるが、もう少しパンチが欲しかった。

 

白ワインではやはり不満。
日本酒を頼んだ。
北の誉純米酒・群来
酒臭かった。

 

松前鮪は品の良い味。
うには、地元北海道産にしては香り不足。

 

赤ワイン
おたるツヴァイゲルト・レーゼ
深みに欠ける。

 

自家飼育の羊肉。
臭みが無く、とても美味しかった。

 

青函トンネルから掘り出された石を熱してある。
羊肉、そのままでも食べることができるが、少し焼いても美味しい。

 

メニューにない皿。
秋刀魚の燻製・帆立・舞茸など、とても美味しかった。

 

蝦夷鮑網焼
これは普通の味。
野菜は流石に美味しい。

 

羊のトマトソース煮
少し甘過ぎ。この時点ではくどく感じる。

 

小振りの毛蟹であった。
甘さは不足。なくても良いと思う。

 

時鮭茶漬け
時鮭の脂の強さをあられが中和していて、なかなか美味しかった。

 

香の物
しっかりとした味で好感が持てた。

 

苺のアイスクリーム
ホームメイド的な味で、とても美味しい。

 

地鶏の玉子プリン
もう少し滑らかな方が好み。

 

コーヒーは吟味されている。

 

夜食用のお握り。
梅と昆布。

 

(寝具)

寝心地の良いマット。シモンズであった。
リネン類の肌触りは、いまいち。

 

(朝食)

夕食とは違った部屋。
灯が面白い。

 

カンパリソーダの瓶で作ったカバーである。

 

無調整の牛乳。
とてもクリーミーであった。

 

とても美味しい朝食であった。
どの皿も、心をこめてきちんと作ったことが充分伺える。
以前泊った北海道の同じようなコンセプトの宿で感じた、瓶から出したままと思える品とは雲泥の差であった。

 

自家飼育の鶏の卵。
黄身の色は薄め、味もさっぱりとしていた。

 

りんごは甘さ不足。

 

コーヒーは美味しい。

 

(感想)

とても良い宿だった。
建物自体はメインテナンスコストを抑えた造りになっていて高級感は無いが、工夫を凝らした設計になっていると感じた。
部屋数が少ないためスタッフの数は少ない。しかしそのスタッフ達はみなホスピタリティに溢れ、心地良いサービスを提供してくれた。
料理に関しては地産地消、自家製や地元の産物を使用している。驚くような食材や料理ではないが、吟味された食材、心のこもった料理、江差地方のオーベルジュとして充分やっていけるのではないだろうか。
リピートする客も多いと思う。
これからもずっと頑張って欲しい宿である。
敢えて不満を言えば、フリードリンク制のためか酒の質を抑えてある。別料金でも良いから、もう少し吟味して欲しい。

江差〜函館の風景は「あびたろうの旅行記」を参照

 

 

平成24年10月上旬訪問

江差旅庭 群来 の予約の際の参考に