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憧れの旅館・ホテル

京都ホテルオークラ

 

京都ホテルオークラが2年かけて客室をリニューアルしている。すでに一部のフロアが改装なったとのこと、早速泊まることにした。
リニューアル客室はTYPE―AとTYPE−Bとがある。違いはAが禁煙、Bが喫煙可であるということ、また部屋の色調も異なっている。色調の好みは B なのだが、当然の如くTYPE−A禁煙ルームを選んだ。
桜の季節の土曜日、街中の交通渋滞を懸念し京都駅から地下鉄を利用。東西線 の 京都市 役所駅 で降りると、すぐに地下街からの入り口があった。ホテルのB2階であった。

  

ロビーは大理石がふんだんに使われ、いかにも老舗ホテルといった趣であった。
チェックインが済むと、ベルボーイが部屋まで案内してくれた。
客室フロアの廊下は回廊式になっていて中が吹き抜けとなっている。

  



部屋は12階、コーナーデラックスツイン53u。
部屋のドアから居室までに室内廊下のようなスペースがあるので室外廊下の騒音が遮断され落ち着いた気分にしてくれる。



ベッドスペースとリビングスペースがクローゼットで仕切られているので、ジュニアスイートとも思えるレイアウトである。
薄型テレビがそれぞれのスペースに設置されている。

 

 

  

窓からの眺望はコーナーであるため素晴らしく良い。景観案内図が置いてあったので、山々の名前がすぐわかる。


 

 




 

水周りは、シャワーブース、バスタブ、洗面台、トイレがうまくまとめてある。トイレが個室になっていないのが少し残念であるが、既存の施設の改装ではそこまでの余裕がないのであろう。アメニティグッズは資生堂であった。テレビは設置されていないが音声は聞くことができるようになっていた。

 

    

  


(寝具)

柔らかくも硬くもないベッドであったが、とても寝心地の良いものであった。リネン類の肌触りもとても良く、気持ちよい睡眠を与えてくれた。寝巻きはパイル地のパジャマの上着様のものが用意されてあった。



 

(朝食)

洋食は 17 階のトップラウンジ・オリゾンテである。ビュッフェ、ア・ラ・カルト併設。
案内された席が、ビュッフェの料理が並べてあるテーブルの真ん前であったので、人の往来で騒々しかった。
アメリカンブレックファーストを注文したが、ジュースが濃縮還元ということなのでフレッシュジュースに差し替えてもらった。やはりフレッシュジュースは美味しい。
プレーンオムレツの味は? ベーコンは薄っぺらで、カリカリにしても寂しいものであった。相方のポーチドエッグはメニューになかったが、頼んだら気持ちよく作ってくれた。
例によって、ブレッドはフレンチトーストに差し替え。オーキッドルームと違い、バケットのフレンチトーストであった。味は普通。
野菜サラダのドレッシングも?
老舗ホテルというよりも、残念ながら行楽地のホテル仕様。

  

  

  

  

 

(接客)

一流ホテルとしては良くも悪くもなく極普通のレベル。オークラでも虎ノ門とはかなりの差があると思う。

 

(感想)

部屋はとても良かったと思います。とても落ち着きました一つはレイアウトがジュニアスイートに近いものだったことがあると思います。リビングスペースが少しでも仕切られていると寛いだ気分にしてくれます。それから空間スペースと家具と色調のバランスが良いことも一因でしょう。オークラや帝国の部屋の色調は外資系ホテルとは明らかに違う気がします。洒落てはいないのですが、なぜか落ち着きます。
バスルーム、トイレが個室だったらもっとよかったのでしょうが既存の部屋の改装ではスペース上無理なのでしょう。
最近建設されている高級ホテルは部屋の広さが最低でも 50 平米を越えているようです。それだけの広さがあれば素晴らしいバスルームが期待できそうです。バスルームの使い心地の良さは、ホテル宿泊の大きな判断基準です。
虎の門もそうでしたが、新聞を各種取り揃えてくれていたのは嬉しいサービスでした。夕刊は、読売・朝日・日経・京都の四紙、日曜日の朝刊は読売・朝日・日経の三紙でした。他のホテルも見習ってほしいものです。

 

 

木乃婦

 

烏丸四条の交差点から歩いて 10 分足らずの裏通りにあった。
通りに面した間口は狭く割烹かとも思える佇まいであるが、暖簾をくぐると奥に広く、思いのほか大料亭の雰囲気であり玄関先はたくさんの靴でごったがえしていた。この日は団体さんが入っていたようで、二階の広間からは音曲の音色も聞こえてきた。



廊下からは、仲居さんとおぼしき人の走り回る足音が絶え間なく聞こえてきた料理はゆっくりで、終わりまでに 3 時間以上かかった。品数のわりにはかかりすぎではなかろうか。
お品書きはないとのこと。

食前酒 : 大吟醸「龍」
  八寸  : 大トロ握り、飯蛸、お多福、赤貝のぬた、サーモンとキャビア
  お造り : 明石鯛の薄造り、伊勢海老と温玉、ぽん酢と醤油
  お碗  : あぶらめ(あいなめ)、筍
  酢の物 : たいら貝、鮑、わかめ、土佐酢ジュレ

  鍋物  : ふかひれ、胡麻豆腐
  御飯  : 近江牛ステーキ、筍御飯、赤だし、香の物
  水菓子 : 苺、グレープフルーツ、メロンのゼリー寄せ、バニラアイスクリーム

 

  

 



  

 

 

 

 

 

 

大吟醸「龍」、福井の有名な黒龍酒造の逸品である。旨かった。食中酒もこれにした
八寸はとても美味しく後の料理を期待させるものであったが、やや味が濃く甘かったのはちょっと驚いた。
鯛は味が上品過ぎて薄造りに合わないのではないかと思った。河豚や虎魚のように歯応えのあるものや、かすかに香りする魚のほうが良いと思う。ぽん酢の味は極普通。
碗は鰹出汁主体で、思いのほかストレートに塩味が効いていた。筍との相性を考えての出汁なのだろうか。
酢の物は美味しかった。鮑は軟らかく(コリコリしたものより柔らかいほうが好み)とても美味しかった。ジュレの味も良かった。
鍋物、これはまったくのところ中華であった。
近江牛ステーキ御飯、京料理に供する意図が理解できない。
水菓子のソースはアングレーズであろうか、半水盧のそれには及ばない。

(総括)

全体的に味が濃く、一方で新しいものへの挑戦という気概のようなものを感じましたが、気持ちがいきすぎて京料理でなくなってしまっているのではとの思いすらしました。「足し算の料理」より「引き算の料理」が好みとなってきたこの頃、少しばかり期待はずれの料理でした。

 

京都桜

高台寺〜円山公園

土曜日、夕食前に高台寺〜円山公園の桜見物をしました。
高台寺方丈庭園のしだれ桜、見事に咲き誇っていました。また遺芳庵という茶室、こじんまりとはしていますが、とても素敵な茅葺の茶室でした。

 

 

円山公園の有名なしだれ桜、衰えがきたのでしょうか、少しばかり寂しさを感じる枝振りでした。公園内は露店が軒を並べ、食べ物の匂いが辺り一面に充満していました。ソメイヨシノはまだまだでした。次の週末は宴会の盛りでしょう。

  

 

公園内の一角に花を咲かせた一本のソメイヨシノ、その向こうの民家は最近雑誌などで注目を浴びている「未在」です。

  

 

醍醐寺

翌日曜日、目的の醍醐寺へ行ってきました。京都ホテルオークラからは地下鉄で直通です。時間も 20 分足らずですからとても良いアクセスでした。醍醐の駅からも歩いて 10 分ほどでした。

天気予報は時々晴れのはずだったのに、予想に反し時々雨でした。
多くの花見客で賑わっていました。ここもソメイヨシノは3〜5分咲きといったところでしょうか。

  

 

三宝院では、しだれ桜が咲き誇っていました。修証殿前の庭園には茶席が設けられ、多くの花見客がお茶とお菓子を味わっていました。

 

三宝院庭園、それはそれは見事な庭園でした。塀の向こうの桜を借景とした佇まい、撮影禁止となっていたのは、かえすがえすも残念でした。あれほどの庭園は他にそうは無いと思います。カメラに収めたいという誘惑にかられっぱなしでした。ちょうど雨が本降りとなったので、しばらく廊下に座り込み、庭を眺めていました。

 

金堂から五重塔周辺は桜もあまりなく客もまばらでした。

 

霊宝館、ここのしだれ桜は実に見事でした。これほどのしだれ桜を見たのは初めてです。大勢の花見客が感嘆の声をあげていました。

 

しかし、ソメイヨシノや八重桜はまだまだこれからでした。今の京都はしだれ桜の時期なのでしょうか。

  

 

2007年4月1日訪問

京都ホテルオークラ の予約の際の参考に