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憧れの旅館・ホテル

マッカリーナ

 

日本のオーベルジュのなかで最も行きたいと思っていた場所である。
夏シーズンには部屋数が少ないため、直前ではなかなか予約が取れない。 昨年の 11 月、予約開始直後に部屋を確保した。長年の念願がかなって、やっとこの日が来た。
新千歳空港からレンタカーで2時間あまり、山道に入った所でナビの終了案内となった。
目立たない入り口、思わず通り過ぎてしまった。後戻りして確かめると、 MACCARINA と小さく書かれてあった。

 

そこから車を進めていくものの、建物のエントランスが見当たらない。
狭い駐車スペースに車を停め、少し離れた建物の中に入り、そこにいた女性に尋ねた。停めた場所が駐車場とのことであった。僅か4台分のスペースである。女性も一緒に車の所まで来て、そして宿泊棟へと案内してくれた。
駐車場から少し下がった所に、レストラン棟と宿泊棟が並んでいる。

 

宿泊棟に入ると、ちょっとしたギャラリーがあり、その奥が部屋となっていて4部屋のドアが並んでいた。
部屋の鍵と宿泊棟の鍵が同じになっていて、外出時には部屋のみならず宿泊等の玄関の鍵もかけるように言われた。

 

部屋はデラックスツィンである。
ダブルベッドが二つ並んでいた。

 

シンプルな三点セットがあり、壁際には、デスクなどが備え付けられてあった。テレビは旧式のブラウン管式小型のもの。
冷蔵庫の中には、羊蹄山の湧き水が置いてあった。本当にシンプルな部屋である。

 

窓からの眺めは雑木林であり、つまらない。

 

バスルームも普通の造り。しかしトイレが独立していたことや浴室が広々していたことは良かった。
アメニティグッズはなかなかのもの、ハンドソープは MARKS & WEB 、バスソープやシャンプーなどは MOLTON BROWN であった。
バスタオルが一人一枚は不満。浴室に椅子や洗面器があればもっと良かったと思うのだが。

 

宿泊棟の中のパブリックスペースとしてサロンがある 。

 

そこにはホームバーの設備があり、セルフサービスながら、無料で好きな酒が飲める。かなりのカクテルも作れそうである。
夕食後、一息ついてサロンに行ったら他の宿泊客で満員だった。しかたなく、カシスグレープフルーツを作って部屋へ持って帰った。

 

(夕食)

17時30分以降、30分きざみで好きな時間が指定できる。
レストラン棟は金を掛けた造りとは決して思えないが、シンプルながら素晴らしい雰囲気である。本当に心地良い。

 

エントランスも素晴らしいが、中から見る外の景色も素晴らしい。

 

フロントロビーはあっさりとした造りである。

 

窓からの眺めは、部屋と同じで雑木林である。窓と反対側は調理場とガラスで仕切られオープンキッチンの雰囲気である。

 

 

野菜好きにはこたえられない料理である。
本来ガルニである野菜がメインとなり、魚や肉がガルニとなっているような、そんな料理であった。テクニックの冴えを誇る料理ではないが、心をこめて作った野菜を、心をこめて調理した料理だと思う。
野菜とはこんなに味の濃いものなのか、由布院で食べて以来のことである。

バターが風味に欠けていたのは不満。せっかくのパンなのだから、もう少しこだわって欲しかった。
ビシソワーズは男爵芋のせいか少し肌理が粗く、香草オイルの使用と相まって独特の風味となり、とても美味しかった。
ホロホロ鳥も美味しかったが、付け合せの野菜はもっと美味しかった。
ソルベは果物の味がしっかりしており、満足であった。
その後のデザートは、少しばかし味が濃い目であった。
違う時期に、違う野菜を食べてみたいと思わせる料理であった。

 

(寝具)

ベッドのマットは弾力が周囲に及ぶ旧式のものと思われた。リネン類もごく普通で、寝心地も普通。
パジャマが用意されてあった。着心地はまずまず。

(朝食)

窓から緑が見渡せる、昨夜とは異なったコーナーであった。

 

テーブルクロスも爽やかなものに取り替えられており、まさに朝の雰囲気であった。

 

最初の牛乳やグレープフルーツジュースの味は素晴らしく、次への期待が膨らんだ。

パンや自家製ジャム、野菜スープや自家製ハムなどはとても美味しかったが、半熟卵トマトソースやフロマージュ・ブランは期待はずれであった。
朝食への期待が過ぎたためか、前夜の夕食に比べて感激がいまひとつであった。
食べきれないパンを持ち帰れるように、紙袋が用意されていた。これは素晴らしいサービスだと思う。

 

(応対)

黒服のマネージャーの接客振りは素晴らしかった。
他の女性スタッフ達もとても感じの良い応対であったが、接客の練度にばらつきがあった。

 

(環境)

すぐ近くには真狩村の「ユリ園コテージ」があり、かわいいお花畑や緑が素晴らしい。
また「まっかり温泉」があり、温泉を楽しむことができる。しかし営業時間が 10 時 30 分〜 21 時と限られており、いつでものんびりというわけにはいかない。
最初、朝食後にゆっくり浸かり、それから出発と考えていた。ところが天気予報では「昼過ぎから山沿いでは雷を伴う大雨」とのこと。午前中に中山峠を越えようと、慌しく出発した。「まっかり温泉」は次の機会の楽しみに取っておこう。

 

羊蹄山の麓では、素晴らしい畑が拡がっていた。
しかし次第に怪しげな雲が現れてきた。

 

当然の如く中山峠からの見晴らしはまったく駄目。本降りの雨となった。

 

定山渓辺りでは小降りの雨となったが、チェックインの時間にはまだ早い。札幌の街まで足を伸ばすことにした。こういう時の定番は「ホテル&ケーキ」。
来年の北海道シリーズの候補である「札幌パークホテル」へ行った。

美味しいケーキであった、それに庭園も素晴らしい。 なによりもスタッフの親切で笑顔溢れた応対振りには感激。
来年は、ここに決めた。


  サミット時、マッカリーナに於けるファーストレディの昼食会のメニューだそうである。

 

2008年7月末訪問