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憧れの旅館・ホテル
俵屋・翠
俵屋の部屋は、みな異なった顔を持つ。
なかでも「翠」は最も好きな部屋のひとつであった。その「翠」が改装されたということで、今回訪問した。
いつものように部屋で「蕨餅」。
これは本当に美味しい。
入ってすぐの7畳ほどの副和室。
以前と
変わった気配はない。
副和室から主和室を見る。
相変わらず、心が安らぐ部屋だ。
真ん中には堀炬燵。
主和室から副和室を見る。
特徴ある三和土。
心配していた魯山人の行灯もあった。
しかし大きな一枚木のテーブルは無くなっていた。
大きなテーブルの醸し出す雰囲気は、数ある雑誌やパンフレットの中で最も美しいと思う、俵屋の顔とでも言うべき風情であったのだが。
庭の眺めは、相変わらず素晴らしい。
しかし、四角いテーブルが返す返すも残念。
改装の目玉は、この書斎である。
機能的なライティングデスクが設置されてあった。
簾ふうの仕切りが素晴らしい。このために狭さを感じない。
窓からの眺めも、気分転換にはうってつけ。
何気ない掛け軸は、伊藤若冲であった。
脱衣洗面所や浴室も改装されていた。
化粧台の鏡に写っているカーテンの中はクローゼットであり、反対側は主和室の襖で開け閉めできるようになっている。
狭さを感じない浴室である。
浴室のタイルは床暖房がなされてあった。
もちろん脱衣室も床暖房。
ガラス戸の一枚を開けることができ、半露天の雰囲気を味わうことができる。
風呂上り、夕食までの時間を、行灯や庭を眺めながらビールを楽しむ。
(夕食)
食前酒は、白酒。
頼んだ酒は、いつものように吟醸酒「俵屋」。
もろこは木ノ芽酢をしっかり付けないと少しばかり生臭い。
とても上品な味の茶碗蒸し。
針魚は昆布で〆てあって、とても美味しい。
鮃のへぎ造りは定番であるが、今回は歯ごたえに欠けていた。
生姜とぽん酢醤油の相性が素晴らしい。
薄味と腑抜けが紙一重の出汁味。
しかし、この薄さが煎りあられの風味を引き出していた。
蕗を油目で巻いてある。
蕗の塔ではなく、蕗の葉であった。
定番の、粟麩三色田楽。
相変わらず美味しい。
とても優しい味の蒸し寿司。
素晴らしい若布で出汁が良く出ていた。
汁を全部、飲み干してしまった。
これも優しい味。
ゼリーはもう少しパンチが効いていてもよいと思う。
とても美味しいコーヒーであった。
(寝具)
リネン類が素晴らしい。
マットの硬さも身体が覚えると、とても寝心地が良い。
朝まで熟睡した。
とても着心地の良い寝巻きである。
(朝食)
起き抜けに煎茶と梅干。
今回は何時もよりさらに甘いと思ったら、オレンジではなく蜜柑の一種。
出回る次期が、ほんの少しの期間しかないと。
湯豆腐でなく、揚げ出し豆腐を選択した。
豆腐はとても美味しいのだが、朝御飯にしては少しくどすぎた。次からは湯豆腐に戻そう。
品数は少ないが、我々にはこれくらいで充分。
ポットはジノリ。
カップはロイヤルコペン。
坪庭には素晴らしい紅白枝垂れ梅。
ラウンジにはお雛様。
連れている犬は狆。
明治初期の作。
今月のお弁当は「鯛ごはん」。
季節の野菜、筍・蕗の薹・タラの芽などの天麩羅、冷めていても美味しい。
定番の「天巻き」。
改装なった「翠」、相変わらず素晴らしい部屋である。
私としては、伝統の「翠」、軽やかな「松籟」、モダンな「泉」、この三部屋がベスト3と思っている。 しかし「泉」といい、今回の「翠」といい、改装後の宿泊料金が跳ね上がる。
「あさば」もそうであるが、改装するのはよいが宿泊料金が跳ね上がると手の届かない存在になっていくようで心配だ。
城南宮
紅白枝垂れ梅の名所として有名である。
俵屋の坪庭の枝垂れ梅が見事であったので期待して訪れたが、見事に裏切られた。
今年は例年より早く散ってしまったそうである。
城南鳥居
本殿
春の山の紅白枝垂れ梅。
ほとんどの梅は散っており、かろうじてこれ一本のみが目を楽しませてくれた。
白梅の枝
平安の庭
城南離宮の庭
室町の庭
白梅は残っていたが、紅梅はすっかり散っていた。
境内で見られた梅の木々。
城南宮は名神高速道路の京都南ICのすぐ近くにある。
昨年の京都観光の帰り、名神高速一宮ジャンクションで凄まじい渋滞にでくわしたので、今回は早めに帰宅することにした。
渋滞に遭遇することなく名古屋へ辿り着いてコーヒータイム。
ウエスティン名古屋キャッスルである。
ティーラウンジ・ウインザー
相方は苺のショートケーキ。
卵の風味の強い味であった。
私はオペラ。
オペラというよりもチョコレートケーキ。
ダロワイヨのオペラには遠く及ばない。
両者とも一流ホテルの味ではなかった。
平成22年3月中旬訪問