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憧れの旅館・ホテル

ホテル・モンロワイヤル

 

シャンティイ、パリの北約 40km に位置する小さな町である。
パリ北駅( Gare du Nord )から SNCF か RER でシャンティイに向かうつもりであったが、ロンリープラネットの案内が杜撰であったためタクシーへの変更を余儀なくされた。

北駅の切符売り場の混雑の凄さは聞いていたが、そのとおりであった。切符の払い戻しに同じような時間をかけるのも馬鹿馬鹿しく、あきらめた。

 

  

シャンティイの町外れ、道路の脇にゲートが閉まっていた。タクシーの運転手がインターホンに話しかけるとゲートが開いた。そこからしばらく進むと、ホテルが現れた。

  

  

タクシーから降り、玄関を入ってすぐの所にある小さなフロントでチェックインを済ますと、すぐさま部屋に案内された。旧式のエレベーター(リフト)で二階に上がる。荷物はあとからスタッフが運んでくれた。他に素敵な螺旋階段もあり、そちらを使うほうが優雅な感じである。

 

部屋は二階のスイート。真ん中のベッドルームの両脇にリビングルームとバスルームが独立してある。それぞれ広々としているのだが、なんともいえない色使いである。
ベッドルームにはライティングデスクやチェアもあるのだが、使い勝手は良くない。ベッドサイドテーブルなどは何のためにあるのか理解に苦しむような代物であった。

ベッドルームの片隅に倉庫のようなスペースがあり、冷蔵庫とズボンプレッサーがあった。冷蔵庫の中身は寂しかったが、フリードリンクのようであった。

  

リビングルームのソファアはまずまずの座り心地。両方の部屋にはそれぞれ大型の薄型テレビが置かれてあったが、ここではNHKの国際放送を視ることはできなかったので猫に小判であった。CCTVは視聴可能であったのに・・・  いまや中国人は世界を席巻しているのであろうか。

  

バスルームにはシャワーブースはなかった。旧来のバスタブの中でシャワーをかけるタイプである。

  

    

アメニティグッズは普通の品と思われた。ここも歯磨きセットは置いてなかった。バスローブは新しかったが生地の厚みが凄く着にくかった。ベイシンとは別に三面鏡付デスクがあり、女性がゆっくりお化粧をするには都合が良い。

トイレは当然の如くシャワートイレではない。空気の換気も悪く、使用後の臭いが籠もるのはいかがなものであろう。

  

ベッドルームの外にはベランダがあり、周りを見渡すことができる。周囲は森で囲まれているのがよくわかる。

早朝には霧がかかり、一部の木々は紅葉していて素敵な雰囲気であった。

しばらくすると女性スタッフがウエルカムフルーツ・スウィーツ・ドリンクを持ってきた。シャンパンのフルボトルであった。半分くらいしか飲めず、残りを冷蔵庫に入れておいたが結局無駄にしてしまった。スイートルーム以外はハーフボトルのようであった。聞いてくれれば良かったのに・・・

 

(夕食)

ここは二つのダイニングルームがある。
今回使用していたのは、主として冬季に使う「ル・ストラディバリ」。とても重厚で落ち着いた、豪華ではないが素敵な部屋であった。
もう一つの「オペラ・ルーム」は会議後のパーティで使われており、多くのフランス人男性客で賑わっていた。そこに入りきれない数人の客が、こちらの食堂に溢れてきていた。

  

  

食前酒は、キールロワイヤルを頼んだ。
アミューズはレバーパテにキャビアとサーモンのカナッペ、それに野鳥の手羽先の燻製であった。フィンガーボウルも添えてあった。

  

白ワインは、シャブリかサンセールの選択。サンセールを頼んだ。こちらで飲むとえぐみを感じないのは先入観のなせる技なのだろうか。
パンは一種類だけ、フランスパンであった。

  

オードブルはトマトの冷たいスープ。魚はロブスターのリゾット。

  

  

相方は、野菜のミルフィーユとフィレ肉のロースト。味は、素朴なフレンチというところ。洗練された味ではないが、これはこれで食べやすかった。それなりに美味しかった。

 

(寝具)

シングルベッドのツインである。マットは跳ねて高級感は感じない。昔ながらのベッドである。寝巻きの用意はない。

 

(朝食)

オペラ・ルームでのビュッフェである。

昨夜のル・ストラディバリと違い、爽やかで明るく洒落た雰囲気の部屋であった。

  

  

  

  

ここのパン類も素晴らしく美味しく、さすがパンの本場である。ジュースやハムも美味しい。スクランブルエッグの柔らかさもちょうど良く、朝食に関してはル・サンクよりも美味しいと思った。
ビュッフェではあったが、昨夜からの団体さんが朝食を終えた後なので、二人きりの静かな時間を過ごせ不満は感じなかった。

 

(ラウンジ)

  

その他に、バー併設の素敵なラウンジもある。ここから中庭に降りることができ、テラス席も使える。

  

庭をぐるっと回ると、泊まっている部屋が見えた。
円柱状に突き出た、手すりのある部屋とその右の窓(二階)が我々の泊まった部屋である。

 

(接客)

感激するほどのことはなかったが、特に不満も感じなかった。普通のレベルか。

 

(感想)

ここはそれなりに素敵なホテルであると思うのだが、前日のジョルジュサンクがあまりに素晴らしいホテルであったので、粗が目立ってしまった。隙がありすぎた。
値段の差もありすぎるが・・・・

 

 

シャンティイ城

 

  

帰りの便が夕方なので荷物をホテルに預け、タクシーを頼み、シャンティイ城へ向かった。城の三分の二は堀に囲まれ、とても素敵なお城であった。ロワールの古城にも引けを取らないのではないかと思う。

    

城の内部には、素晴らしい絵画やシノワズリの陶器、さらには生活上の銀食器や銅鍋まで展示されていた。

   

一角には礼拝堂があり、みごとなステンドグラスもあった。

庭は典型的なフランス庭園であった。

(帰路)

飛行機の窓から綺麗な夕焼けが見えた。ユトランド半島と北海あたりであろうか。こういう風景を見ると、とても幸せな気持ちになる。

さすがに三日間洋食だと飽きてきた。若い頃は一ヶ月間日本食が無くても、なんら不満を感じなかったのに。帰りも和食を選択した。

  

先付はトマトとブラックオリーブ、グリーンオリーブ。向こうの食材であった。
往路の和食では不満を感じたのだが、今回はなかなか美味しいと感じた。日本食に飢えていたのだろう。しかし味噌汁は酷かった。

  

一眠りした後の「お好きなときにどうぞ」では、きつねうどんを頼んだ。
お揚げもだし汁も懐かしく感じた。たった数日なのに。

2007年9月下旬訪問