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憧れの旅館・ホテル
奥の樹々再訪
小田原から箱根登山鉄道に乗って行った。山形や那須高原では新緑はまだであったが、箱根の山道は新緑がはじまっていた。素晴らしい新緑の中(とくにモミジの新緑)、電車はスイッチバックを繰り返し、急勾配を力強く登っていった。強羅からタクシーに乗って15分程度で仙石原の宿に着いた。
今回は、「山栗」である。
二間続きの10畳の和室、畳敷きの広縁、外には三点セットが置かれた濡れ縁、本当に広々としている。
そればかりか二畳程の化粧部屋、広々とした入り口の踏込の間、二ヶ所あるトイレ、夫婦二人には広すぎる部屋であった。
風呂は露天のほかに内風呂に大きなジャグジーバスもある。
「山栗」を希望した最大の理由は、その素晴らしい眺望にある。開放感溢れた素晴らしい眺望である。
露天風呂からも濡れ縁からも、そして部屋からも座った目線で眺めを楽しむことができる。この眺めだけで、この部屋の価値は充分あると思う。
(夕食)
前菜は前回同様作り置きの感が否めないが、椀物は上品な鰹出汁でなかなかのものであった。
全体的に味に深みは感じないものの、とても食べやすく作られており一般受けする味付けだと思う。
(寝具)
今回は布団仕様であった。
薄いウレタン系マットと綿敷き布団の二枚組。幸せ一杯の寝心地ではない。前回のベッド仕様のほうがずっと寝心地は良かった。
(朝食)
特徴は無いものの、とても食べやすい味であった。
(応対)
前回の部屋係の女性とは違っていたが、似た雰囲気の女性で、とても良くしてくれた。 今回も不満は感じなかった。
(感想)
現在、別邸の裏手に大浴場付マンションが建設されています。どこまで影響されるのか、事と次第によっては大事になりそうなので詳細に調べてみました。
「山栗」から座った目線では特に問題はなさそうです。
立った目線で見るとマンションの最上階の上部が気になります。
露天風呂も普通の位置で湯船に浸かっているかぎり、仕切り戸で遮られており問題はなさそうです。しかし注意しなければならないのは、屋根工事の最中、屋根に上って工事する作業員の存在です。宿の経営陣が図面上では高さのチェックを済ましているようですが、屋根に上って作業する間は頭の痛いことでしょう。
山桜の大木の見える中廊下からは立った目線でもマンションの高さはまったく気になりませんでした。
マンションの現場を見てみました。別邸に面しているのは北側の壁面でした。
印象としては、ぎりぎりセーフといったところでしょうか。
2007年5月初旬訪問