made by Abitaro                           back to toppage

Wellcome to My Homepage!!

憧れの旅館・ホテル

別邸 仙寿庵

 

黄砂飛来情報が出ていたため、せっかくの快晴にもかかわらず眺めが心配であった。
この時期の富士山にしては稜線がはっきりとせず、黄砂の影響なのかと少しばかりがっかりした。

 

東京駅で上越新幹線に乗り換え、上毛高原で降りた。
この春のダイヤ改正で路線バスとの接続が悪くなり、 30 分待ちとなってしまった。

時間がもったいないので、仕方なくタクシーに乗った。 タクシ−に乗ってほどなくすると、向こうに雪を抱いた山並が見えてきた。視界は良さそうである。

 

タクシーが宿に着くと数人のスタッフが待ち構えていた。 前日に水上駅からの送迎を断り到着時間を告げておいたためであろうか。
雪は予想どおり、無かった。

 

 

凝った造りのアプローチから玄関へと進み、ここで靴を脱いでロビーで一服する。

 

お菓子とウエルカムドリンクのサービスがあり、宿帳を記入する。

 

あまりにも有名な眺めである。
例年のこの時期ならまだまだ一面の雪景色とこと、今年の異常気象ではしかたがない。
天気が良く、綺麗な山を見れただけでも良しとしなくてはならない。


 

 

これも有名な曲線廊下を通って部屋へ案内される。


奇妙なデザインであるが、とても絵になる。


 

夜景も、騙し絵的なデザインが面白い


 


 

部屋は 108 号室「しゃくなげ」。
最も奥の部屋である。

この引き戸は、隣りの「やまぶき」と共通になっている。
玄関の踏み石は、でこぼこしていてバランスを取り辛く、使い勝手が良いとは思えない。デザイン重視の弊害ではなかろうか

 

部屋は広々としている。 畳の廊下は気持ちが良い。

 

主和室は 10 畳ほどである。


 

ここで改めてお茶とお菓子が振る舞われる。
テレビは収納できるようになっているが、ブラウン管式であった。

 

控えの間は 8 畳。
殆ど使うことも無く、荷物置き場と化していた。

その他に茶室があったが、使う客はどれほどいるのだろうか。

 

これも有名な部屋露天風呂。 このために、この部屋を希望したと言っても差し支えない。
一面の雪景色ならどれほど素晴らしいことだろうか。 自然相手では、どうしようもない。


 


 


 

アメニティグッズは一応充実していたが、香りが強く相方は好みではないと言っていた。
日本人向きではないかもしれない。

 

内風呂もあるが、シャワーしか使わなかった。

 

トイレは二ヶ所あった。 贅沢かもしれないが、二ヶ所あると何かにつけ都合が良い。

 

廊下には、冷蔵庫とお茶セットが置かれてあった。



 

庭からは谷川岳などの雪を抱いた山頂が見える。


 

雪も少なくなって、岩肌が露出している。 雪崩が恐い時期だ。


 


 

川のせせらぎの音が聞こえるので見に行ったら、庭の向こうには川が流れていた。
文字どおり、谷川という名の川とのことであった。

 

(大浴場)

一の蔵(すずむしの湯)と仙の蔵(ほたるの湯)という二つの大浴場が、時間で男女交代となる。

 

前半は、一の蔵。石造りの浴槽である。
とても気持ちの良いお湯であった。


 

露天風呂は温すぎた。
また足元に敷き詰められた石、足裏マッサージ効果を狙ったのか。
しかし、老人などには足元がふらつき危険なのではないだろうか。 私も好みではない。


 

後半は、仙の蔵。
こちらは檜?の浴槽。


 

露天風呂は川のすぐ側で、川の流れを見ることができる。
もちろん、せせらぎの音も心地良い。

 

(夕食)

食事処で食べる。
掘り炬燵式テーブルの個室であった。窓を開けると、せせらぎの音が良く聞こえた。

炭火の匂いが、何ともいえない懐かしさを思い出させていた。

 

頼んだ酒は「谷川岳・大吟醸」と「利根錦・大吟醸」。
「谷川岳」はとても美味しかった。「利根錦」は癖があり、あまり好みの味ではなかった。

 

野草酒は、まさに薬の味?  鼻を摘まんで飲む酒である。

 


 

 

 


 

 

所々、頑張っているなと思わせるところはある。
全体的に味はまあまあなのかもしれない。しかし宿泊料金との対比を考えたら納得いかない。

一番安い部屋の平日料金なら納得するかもしれないが、いずれの部屋にしろ、休前日料金なら不満の残る味である。
高級旅館の料理として看板を出せる味のレベルではないと思う。

 

夕食後はサロンでコーヒーを頼んだ朝食後ともども有料であった。

 

部屋に帰ると、お夜食と果物が置いてあった。
お菓子と思えるほどの甘さであった。

 

(寝具)

浴衣の他に作務衣風の着物もあった。 それを寝巻きにした。

 

敷布団は薄いウレタン系マットとパッドのみ。
最初は我慢して寝ていたが、どうしても寝つけない。 押入れから予備のマットを借用した。これでぐっすり寝ることができた。

 

(朝食)

ブルーベリージュースと昆布茶がでた。
ジュースはとても美味しかった。

 

ご飯とお粥の選択ができる。
お粥は美味しくなかった。古い米の味がした。


 

干物はともかく、餅は美味しくなかった。
全体的に不満の残る朝食であった。手抜き朝食と言われても仕方がないのではないだろうか。

 

ロビーのサロンでコーヒーを頼む。

 

(応対)

若いスタッフがほとんど。
皆、良く教育されていて、とても感じが良かった。

 

 

水上駅まで送迎してくれた。

 

水上駅周辺は、新しい温泉地の雰囲気。
ここから路線バスで上毛高原へ向かった。

 

2009年3月中旬訪問

別邸 仙寿庵 の予約の際の参考に