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憧れの旅館・ホテル

指月再訪

 

今回は、離れ「徒然」である。

 

宿に着くと早速部屋に案内され、薄茶、お菓子、塩味の番茶をふるまわれた。

  

 

部屋は、一段上がった和室造りのスペースと、床暖房のリビングスペースからなる。

  

  

 

リビングには前回と同様の電気製暖炉と大型の薄型テレビがある。また二人掛けのソファーとロッキングチェアも置いてある。ソファーの座り心地はまずまずといったところ。
小型の冷蔵庫にはビールやお茶、ミネラルウォーター、ウィスキーのミニボトルなどが入っていたが有料であった。

  

 

庭の造りは、隣の部屋と左右対称だと思われる。

  

 

庭から藤木川のせせらぎを見ることができるが、木々は色づいてはいなかった。すぐ上流には、隣の旅館の部屋のHPに載っている滝が見えた。

 

部屋風呂

シングルシンクの小振りな洗面所、アメニティグッズは最小限。
バスタオルは2セット置いてあった。

  

 

内風呂と露天の造りは同じ。しかし露天風呂に、お湯とお水の蛇口がついていた。
前回、露天風呂のお湯の温度が高く適温にするのに苦労したが、今回は調節に苦労しなかった。

  

  

 

露天風呂のすぐ目の前には大きなモミジの木がある。ほんの一部が赤くなり始めているが、ほとんど緑のままであった。女将の話では、見頃には赤くなるとのことだった。

 

夜にはライトアップされるが、紅葉すればさぞ見事なことであろう。

  

 

 

夕食

相変わらずとても美味しい。 ある意味、文句のつけようのない料理だと思う。評価の違いは、好みの違いによるものだけだろう。

  

  

  

 

 

  

  

  

  

  

  

酒は「鄙願」。一般人には手に入らないところが寂しい。
グラスも素敵なカットクリスタル。カガミクリスタル製とのことであった。
 
  【銀杏塩焼き】: やや辛めの絶妙な塩加減であった。
  【もろこ(琵琶湖)の南蛮漬】: あっさりとしていながらも、しっかりとした出汁。汁を全部飲み干した。
  【とらふぐの唐揚】: 普通の味であった。
  【平貝のソテー・青菜の白和え・唐墨(紀州)】: 平貝の味付けは絶品。白和えは上品な味。唐墨は極上物であった。
  【造り】: 鯛(明石)、とても甘く、自家製の橙酢につけるとめちゃくちゃ美味しかった。山葵の香りも素晴らしかった。赤貝、鮮度は良いものの味そのものが好みではない。
  【鶉饅頭】: 軟骨の歯ざわりが素晴らしく、吉野葛も癖を無くし、とてもさっぱりした味であった。もちろん出汁も素晴らしい。
  【蟹(間人)】: 焼蟹は目の前で女将が焼いた。前回、親方が焼いたのは、ほとんどレアであったが、もう少し香ばしさが出るまで焼いた方が好みだと言ったら、女将も同意していた。女将風の焼き方で、とても美味しかった。爪よりも脚のほうが美味しい。甲羅焼きの味噌も上品な味であった。蒸蟹も出たが、私としては無くても良い。
  【栗(丹波)蜜煮】: とても上品な甘さで、和三盆糖を使っているのではと思えるほどであった。
  【鯛蕪】: 私には少しばかり味が濃すぎた。
  【しめじ・青菜のお浸し】: 出汁味だけのお浸しであったが、鯛蕪の後ではとてもさっぱりして良い。そのコンビネーションが素晴らしい。
  【鯛めし】: やや生臭さが残っていて、満腹後には持て余し気味。
  【香の物】: 蕪。
  【味噌汁】: 味噌汁というより、椀物味噌仕立てといってよいほど出汁の美味しい汁物であった。えのき・お揚げ・水菜の具であるが、お揚げの味が絶妙。
  【水物】: 柿。上品な甘さで、素晴らしい柿だと思う。

全体に京料理としては少しばかり味が濃いように感じた。
女将が 「これでも親方は関東のお客様方のために、かなり妥協しているんですよ」 と言っていたが、関東好みの濃い味にするために苦労しているようだ。

 

寝具

前回同様、就寝時になるとスライディングウォールで寝室が作られていた。

 

敷布団は薄いウレタンマットと薄い綿布団の2枚組。例によって、押入れからウレタンマットを引っ張り出し、寝心地を良くした。

  

 

朝食

食事処から見えるモミジは5〜 6割の色づき具合。

 

  

 

しかし木全体でみれば、かなり紅葉していた。あと1週間くらいで燃えるような紅葉になるだろう。

 

  

  

  

  

  

 

 

朝食も一品出しである。
しっかりした料理であるが、朝からでは少しばかり重く感じた。朝は、もう少し軽くても良いと思う。
 【鰆の幽庵焼】: とても脂が乗っていて美味しかった。

 【香箱蟹】: 昨夜からの蟹つくしの一環か。
 【海老芋・法蓮草の炊き合わせ】: 朝食にしては味が濃かった。
 【湯豆腐】: 普通の出来か。
 【香の物】: 糠漬だが、やや癖があった。かなりの深漬ではないか。
 【出し巻き玉子】: 出汁味のとても強い玉子焼きである。
 【味噌汁】: 蜆の味噌汁である。昨夜と違いあっさりとした味であるが出汁味はしっかりしていた。
 【果物】: とても上質なメロンだと思う。甘みがとても上品。

 【チョコレート】: メゾンドショコラのチョコレート。皿はヘレンド。
 【コーヒー】: なんとマイセンのカップで出た。少し手が震えてしまった。

 

指月離れの隣は迦葉苑であるが、その向こうは更地になっていた。
旅館ができるという噂もあるが。

 

2007年11月中旬訪問