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憧れの旅館・ホテル
支笏湖第一寶亭留 翠山亭
今年の夏の北海道シリーズ第一弾は支笏湖温泉である。
新千歳空港から千歳市街地を通り路線バスに揺られること50分、終点支笏湖湖畔のバス停のそばにその宿はあった。
外観は立派な純和風の造りであるが、内部は昔ながらの大規模温泉旅館の趣を残している。
フロントで名前を告げると、じきに部屋係の女性が現れ部屋まで案内してくれた。
そこでお茶とお菓子がふるまわれ宿帳に記入する。
部屋は「水浅葱」、庭園露天風呂付特別客室である。
地下一階とあるが建物がなだらかな斜面に建てられているため実際は一階であった。
応接セットやテレビが置かれているリビング、6畳ほどの和室、セミダブルサイズのツインベッドルームからなる。
ソファーの座り心地はまずまずであった。
庭は隣の部屋と板塀で仕切られており、庭の向こうは石垣と生垣で湖は見えない。
庭の一角に露天風呂が造られてあり、広縁から脱衣場・露天風呂とつながっている。
(応対)
粋さ、スマートさには欠けるが、素朴な感じのスタッフが一生懸命世話をしてくれた。 部屋係の女性は和服姿であるが、食事の部屋出しが庭園露天風呂付特別室4室のみなので2〜3名しか見かけなかった。フロントのスタッフは洋装であり全体的にホテルの応対であった。皆とても親切であった。
(大浴場・露天風呂)
大浴場は古代檜造り、お湯はわずかにヌルっとした感じがある。
温泉は加温循環濾過方式であるが、湯量は豊富でなかなか気持ちが良かった。
サウナも設けられてあった。
露天風呂は屋根付きの岩風呂である。開放感は乏しい。
一角にジャグジーの寝湯が設けられてあった。
タオル・バスタオルは部屋から持参である。日帰り入浴や、安価な部屋があるとこうなるのだろうか。
(部屋風呂・庭園露天風呂)
内風呂は桧造りであるが温泉ではないとのこと、滞在中まったく使用しなかった。
庭園露天風呂は大人三人でもゆっくりと入れるくらいの大きさで滞在中いつでも入ることができる。
暇があると浸かっていた。
夜は樹木がライトアップされ庭にも行灯が設置されてあるので、露天風呂に浸かりながら風情ある眺めを楽しめた。
バスタオルは2セット置いてあるが大浴場でも使用しなければならないので追加してもらった。
(夕食)
北海道の食材を利用した会席料理である。
(支笏湖上打ち上げ花火大会)
この日は支笏湖湖水祭り、夜8時より花火大会があるというので夕食後に出かけた。
作務衣の上に羽織を着て足袋を履いてちょうど良かった。湖畔は地元の人間や宿泊客たちで賑わっていた。
15分くらいであったろうか400 〜 500発の花火が打ち上げられた。目の前からの打ち上げのためとても迫力があり楽しめた。
(寝具)
充分な厚さを持つマットであったが、振動が各部へ波及し不満足。リネン類の肌触りはまずまずであった。
浴衣と作務衣が一着ずつあり、好きなほうを寝巻きにした。
(朝食)
最初に牛乳かオレンジジュースかトマトジュースがでる。
オレンジジュースを頼んだら牛乳もサービスしてくれた。とても美味しい牛乳であった。
湯豆腐・温泉玉子・ヒメマスの塩焼きなど、たくさん種類があり食べきれないくらいであった。
野菜サラダの出し方に感性を疑ってしまうのだが。
食後のコーヒーはフロントロビー脇のサロンでセルフサービスである。
なかなか美味しいコーヒーであった。
(感想)
大好きな北海道、魚が新鮮で野菜が美味しい。しかしいつも思うのは調理があまりなされていないということです。食材が良いので調理が育たなかったのでしょうか、懐石料理の文化が乏しいと感じます。素晴らしい出汁味の椀物、感激するほど歯ごたえの良い刺身、本当に手をかけた芸術ともいえる八寸、それらにお目にかかった記憶はありません。新鮮な刺身も、「なんとなく出てきた」そんな思いを持ちます。
北海道ツアーと銘打つ安価な団体旅行、そのような観光客を相手に満足していてはいつまでも本当の食文化は育たないのではないでしょうか。せっかくの素晴らしい食材、もったいないことです。
個人客をターゲットにした旅館が北海道各所に出来つつあります。ハード面ではなかなかなものがあります。サービスマインドにも充分溢れています。本物の料理文化が根付くのはいつでしょうか。
このままでは、シティホテル宿泊で夕食に寿司、昼にラーメンの昔に逆戻りです。(笑)
話題の「翠山亭倶楽部」、寶亭留から100mくらい離れた国道沿いにありました。あまり目立たない造りで「ロッジ」風といった趣でした。
快晴の支笏湖、風も爽やかで梅雨明け酷暑の本州とは別世界でした。
2006年7月末訪問