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憧れの旅館・ホテル
章月グランドホテル
雨の中、車が玄関前に着くと、男女数人のスタッフが傘をさして迎えに出ていた。 名前を告げると、その中の一人が中へ案内してくれた。
玄関を入るとすぐ横にフロントがあったが、それを無視してそのまま部屋に向かった。
プレミアムフロアのフロントのある階は6階となっていた。
豊平川から見ると、建物の壁面の色の異なった階が、フロントのある6階である。
部屋は8階、プレミアムフロアにある。
エレベーターホールからの廊下の途中に木製の縦格子の扉が設けられてあった。
特に鍵が掛かるようなものではなく、押せば簡単に開き、そのまま開けっ放しとなっているような扉であるが、心理的に特別室と感じるのだろう。
部屋の前には立派な花が。
まずは薄茶と饅頭をふるまわれ、宿帳に記入。
部屋の玄関を入ると、廊下の左右に扉。
左側はリビングに通ずる扉、右側はベッドルームに通ずる扉である。
ここで靴を脱ぐ。
リビングは琉球畳が敷きつめられた6畳ほどの和室スペースと、窓側にソファーの置かれた洋間スペースからなる。
ソファーの前には大画面の薄型テレビが置かれ、DVDデッキも使える。
和室スペースの奥には、コーヒーメーカーやお茶セット、冷蔵庫が置かれたスペースがある。
冷蔵庫の中にはビールやミネラルウォーターが入っていたが無料とのこと。
その横には、トイレスペースが設けられてあった。
窓からは定山渓温泉街や豊平川の渓流が一望できる。
夜景もきれいである。
夜になって雨も小降りとなると、和太鼓の音が聞こえてきた。温泉街の一角でイベントが開かれているようだった。
コンパクトデジカメの望遠拡大(三脚無し)でも和太鼓の様子をなんとか捕らえることができた。最近のコンデジの性能は凄い。
ベッドルームにはダブルベッドが二つ並んでいた。
壁面には、ここにも大画面の薄型テレビ。こちらにはDVDデッキはなかった。
一方の壁側にはライティングデスクがあり、その左脇にはクローゼットへの入り口が、右脇にはトイレの入り口があった。トイレは二ヶ所にある。
窓際にはマッサージチェアが置かれてあった。なかなか性能の良いものであった。
リビングルームとベッドルームの間にはバスルームがあり、両方から入れるようになっている。
バスルームはとても広く、デッキチェアやシャワーブースも備え付けられてあった。
バスローブもあり、バスタオルも2枚ずつ用意されてあった。
桧の浴槽はとても大きく、大人二人がゆっくり足を伸ばして浸かってもゆとりの広さである。
浴室の壁面には小型の薄型テレビが備え付けられてあった。
ベイシンは浴室内にある。
バスアメニティはとても充実していた。
男性用もよく考えられている。意気込みが充分伝わってくる。
宿イチオシの浴室なのであろうが、大きな問題があると思える。
お湯は75℃の加水無し源泉掛け流しなのであるが、あまりの熱さの為、室内に湯気が籠もる。浴室内も極めて湿度が高く鏡は曇り、温度も高いため化粧をするには極めて不便である。
また温泉に浸かろうとすると加水が必要であるが、湯温が高いため適温にするまでに時間がかかる。加水すれば、せっかくの源泉掛け流しが台無しである。
宿側は客が到着する以前に浴槽に源泉を張っておき、掛け流しをストップしておくことが必要ではないだろうか。お湯の温度が下がりすぎても熱い源泉を追加すれば調節は簡単である。しっかりした換気も必要だと思う。
実際、寝る前にお湯を全部抜き、源泉を浴槽満タンにして掛け流しをストップし、窓を開放にして寝た。朝湯には丁度良い温度となっていた。冷めれば源泉を足して入った。
シャワーブースのシャワーが圧力不足であったのは残念。
(大浴場)
4階にあり、夜中で男女交代となる。
部屋に大浴場用のバスタオルとフェイスタオルが2セットずつ用意されてあった。使用後は大浴場に置いてくればよいとのこと。
大型旅館のためか入浴客が多かった。
桧の浴槽は気持ちが良い。露天風呂は一部ジャグジーとなっていた。
大浴場のアメニティグッズは一般的なものであった。
湯上りのリラクゼーションラウンジがあり、待ち合わせに便利である。冷水が飲めるサービスがある。
隣の部屋にマッサージチェアが置いてあったが有料であった。
(パブリックスペース)
6階に、ラウンジやライブラリー、そしてパソコンコーナー。
ラウンジはいつも客で賑わっていた。
(夕食)
部屋食でも食事処(個室)でも選択可能。
せっかくの料理長自慢の夕食、遠くの部屋まで運ぶよりもと思い食事処を選択した。
食事処 「洗心」 は他のパブリックスペース同様6階にある。個室は落ち着いた雰囲気の部屋であった。
お薦めの酒は北海道の銘酒 「千歳鶴・雪原の舞」。
あっさりとした辛口で口当たりは良かったが、どこかもの足りなかった。
食前酒の神宮の梅酒、味に深みがあり、とても美味しかった。
料理は素晴らしかった。今までで最高の北海道料理。
北海道の素晴らしい食材を、コストを考えずに思うがままに調理したという感じ。
阿寒湖の「鄙の座」も同様の意識を感じたが、こちらの方がもっとスケールが大きいと思う。迫力があった。 一品一品、「これで、どうだ!」 と問いかけてきた。
肉にしろ魚にしろ野菜にしろ、選び抜かれた食材であることは充分感じた。
毛がに・たらばがに・鉄砲汁の花咲がに、北海道の蟹もオンパレードである。
夕張メロンまで、どの料理にも不満を感じなかった。味付けも最高であった。
クリームチーズと山葵の相性は抜群。
アボガド豆腐の醤油加減も最高であった。
きんきの煮付けの煮汁もくどくなく、甘さ加減も素晴らしい。
鉄砲汁の出汁も素晴らしかった。余程、蟹が新鮮なのであろう。
香の物も残すのが勿体ないくらい。
鰻焼おにぎり、腹が苦しいのにくどさを感じなかった。
「まとまったチーム」 というより 「重量級オールスター競演」 。
しかし残念ながら、腹具合がそれに追いついていかなかった。最後の方は少し苦しかった。 2回に分けて食べることができれば、もっと良かったのだが。
部屋に入室する時、退出する時、料理長自ら挨拶してくださった。
量が多かったことを告げると 「北海道の人間は、量が足りないと言われることが一番辛いのですよ」 と言っておられた。
(寝具)
シモンズであった。 マットの感触は最高。
しかしリネン類に、こだわりを感じなかったのが少し不満。これで極上のシーツやカバーを使えば最高の寝心地なのだが。
この部屋の浴衣は、柄が他の部屋と異なっていた。寝巻き用の浴衣は、大浴場で見た他の客と同じものであった。
(朝食)
最初にオレンジジュースと自家製野菜ジュース、それから牛乳が出た。
オレンジジュースはパック詰の味がした。牛乳はとても美味しかった。野菜ジュースは健康の味。
朝食は、まあまあというところか。
前夜の夕食のレベルには遥かに及ばない。
(接客)
部屋係の女性が、食事処でもそのまま世話をしてくれた。選ばれたスタッフなのであろうが、とても親切で感じが良かった。
廊下ですれ違うスタッフも皆、感じが良かった。
若い男性スタッフの一部に修行が足らないなと感じることも。
スタッフに見送られて宿を後にした。そして来年、訪れを考えている 「翠山亭倶楽部定山渓」 を見に行った。
温泉街から少し離れた静かな所に、緑の木立に囲まれ瀟洒な佇まいを見せていた。
来年の紅葉は、ここにしよう。
2008年7月末訪問