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憧れの旅館・ホテル

俵屋招月(2月)

 

リーマンショック以来、日本を訪れる外国人観光客が激減していた。
日本を代表する旅館の「俵屋」や「あさば」もその例に漏れず、苦労しているとのことであった。
前回の訪れの際、最も暇な月は何時かという問いに、「京都は2月がオフシーズン」との答え。


いつも季節を見事に表わしている坪庭、今回は餅花だった。
紅白梅を表わしているのであろうか。

 

部屋は新館二階の「招月」。

 

二階の一番奥にある。

 

 

部屋に入ると、まずデイベッドが眼に飛び込む。
窓ガラスも大きく、のんびりと落ち着けるスペースである。

 

入り口の横の押し入れはクローゼット。

 

左側には浴衣類。

 

右側には冷蔵庫。
無料である。

 

奥に入ると主和室。
右手奥は洗面脱衣所である。

 

すっきりとしていて端正な部屋だと思う。

 

 

窓の外には生け垣と小さな庭が造られている。

 

洗面所はシングルシンク。

 

奥はトイレスペース。

 

部屋風呂

 

わりと小振りな浴槽である。

 

( 夕食 )

 

酒は京都の地酒「京の四季」、癖のない飲みやすい酒であった。

 

 

 

どれも優しい味で美味しい。

 

これも、とても品が良く、優しい味である。
白魚が季節を感じさせる。

 

穴子の薄造り
味が淡白。

 

赤貝は臭みが無く、とても甘かった。
鮃も甘い。
素晴らしく吟味された造りである。

 

ぐじの霙仕立
ぐじの臭みも無く、出汁加減も丁度良く、とても美味しい。

 

お椀の蓋
「梅に鶯」、とても素晴らしい。

 

鯛鳴門木の芽焼き
これは普通の味。

 

飛龍頭の味は少しボケていた。

 

さすが京野菜はとても美味しい。

 

食感はとても良いが、味は普通。

 

ご飯・香の物・赤出汁、〆としてはとても美味しかった。
しかし、全体を通してみると、ひとつひとつの料理はとても美味しいのだが、献立の流れにもうひと工夫欲しいと思う。
メリハリが無いのが不満。

 

グレープフルーツゼリーは美味しいが。キーウィは甘さ不足。

 

コーヒーはいつもながら美味しい。

 

 

(朝食)

起き抜けのフレッシュオレンジジュース
レ・セゾンと並んで最高の味。
量が少ないのが不満。

 

お茶と梅干し、口がさっぱりする。

 

定番の湯豆腐。

 

揚げ出しは優しい味。
干しシイタケは下味がついていて、とても美味しい。

 

焼き魚の選択は塩鮭が最高。
お浸しや蓮根も優しい味。
味噌汁も美味しく、素晴らしい朝食である。

 

 

味のみならず、器も素晴らしい。

 

 

 

最初の訪れの時から感じたのであるが、ここのホスピタリティは本当に素晴らしい。こちらの我儘な頼み事でも、嫌な顔ひとつせず笑顔で応対してくれる。出来ないのは宿側の責任とでも言うが如く。
欧米の笑顔溢れたホスピタリティも素晴らしいが、ここ俵屋のホスピタリティは、日本人のサービスのひとつの頂点ではないかと思う。

激減していた外国人観光客、最近はかなり回復してきたとのこと。
何はともあれ、良かった。

 

平成24年2月中旬訪問