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憧れの旅館・ホテル

若ゑびす

 

冬の代表的な味覚である蟹、なかでも 「 ずわい蟹」の最高ブランドは 『 幻の間人蟹 』 と  『 三国献上蟹 』 に代表されると言って差し支えないでしょう。
三国献上蟹が水揚げされる三国港には何軒かの有名な宿が存在しますが、全国の食通が集まるのが、泥吐き蟹のパイオニア「若ゑびす」です。

  

 

ここの御主人は、時化の時でも生きた蟹を提供するために海水を引き込んだ生け簀で生かすことから始め、泥を吐いて汚れた生け簀から新しい生け簀に移し替えることを開発しました。それを数回繰り返し、最後に海水が濁らなくなって初めて調理すると蟹独特の臭みのない甘さが味わえるようになったのです。

  

最初の生け簀は濁っており蟹の出す泡もみられますが、最後の生け簀は澄み切っていました。

  

 

(部屋)

今年の蟹解禁に合わせ大改修がおこなわれたそうです。新館は、玄関から新築の雰囲気が 漂っていました。

  

 

部屋は今流行の和洋室、洒落た部屋風呂も併設されています。ベッドは、かなり軟らかめでした。

  

  

三階の角部屋なので、二面の窓からは日本海が広々と見渡せました。

  

 

(大浴場)

大浴場は最上階(四階)の角にあり、ここも二面の窓から日本海が眺望できます。しかし、この時期は風がとても冷たく窓を開けてはいられない程でした。露天風呂があれば、さぞ寒いことでしょう。 温泉はとても塩辛い味がしました。

  

  

 

(夕食)

酒は、若ゑびす特注です。「蟹」という銘柄で、あっさりとした辛口の酒でした。
付き出し、造りと始まって、それから待望の蟹が出始めます。

 

  

  

最初は蟹刺し、きれいに花が咲いていました。

  

次に焼き蟹、身はとても甘く何もつけずに食べました。味噌はまったく臭みを感じなくあっさりと味わえます。しかし身も味噌も、もう少し焼いて、もっと香ばしさを出して欲しかったですね。

     

茹で蟹、これは一人に一杯の蟹です。三国港の黄色いタグもしっかり付いていました。 脚には身がしっかり詰まっていて、食感は、もっちりしており、甘さはとても上品でした。


  

 

味噌の味は絶品でした。とても大きな蟹でしたので、文字通り腹一杯になりました。
この時に気が付いたのですが、大きな蟹と格闘した後でも、手は生臭くなっていなかったのです。これには本当に驚きでした。
蟹雑炊は、やや辛目で「蟹」という味はあまりしませんでした。

 

(朝食)

蟹とはあまり関係のない、普通の朝食でした。

 

(感想)

本物のずわい蟹」を食べたのは初めてでしたが、臭みのない極めて上品な甘さが印象的でした。 ただ、蟹臭さというものがっまたくないので、パンチ不足といった感じがなきにしもあらずです。
「産地で、さっきまで生きていた蟹」と、「産地直送の蟹」は別物ですね。
私自身、蟹道楽ではないので「随喜の涙」と言うほどではありませんでしたが、蟹好きが 「わざわざ、そこへ食べに行きたい」という思いは充分納得がいきました。

翌日は、三国蟹祭りでした。おおぜいの客で賑わっていました。

  

2004年11月下旬訪問