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憧れの旅館・ホテル

予約の多い料理店

名古屋で最も予約の取りづらい和食の店である。
写真は料理のみという約束なので、あえて店の名前は出さない。

酒は浦霞・蓬莱泉、それぞれ頼んだ。飲みやすい酒であった。

銀杏・雲丹・湯葉豆腐
銀杏の味付けは絶妙。湯葉豆腐も美味しかった。

土瓶蒸し（鱧・三つ葉・才巻海老・松茸）
昆布主体の出汁なのであるが、昆布の味の深みがほんの少し足りないように感じた。
才巻海老にもしっかりと下ごしらえがしてあり美味しかった。

戻り鰹刺身・カワハギ薄造り・肝
鰹は臭みが無く、甘く素晴らしい味であった。カワハギはあっさりしすぎ。

イクラ・スモークドサーモンの飯蒸し（親子丼）
素晴らしいイクラであった。

子持ち落ち鮎の柚庵焼き・茗荷・人参・むかご
盛り合わせの季節感が素晴らしい。
鮎の皮の硬さを、味付けで調和をとっていた。

牛たたき・チンゲン菜
美味しい牛肉であった。焼き加減も絶妙。

蒸し鮑・肝・落花生すり身団子・コンソメ仕立・とんぶり・穂紫蘇
コンソメの味加減が素晴らしい。

鴨つみれ・ずわい蟹・菊菜・蕪・蕪すり流し
鴨に臭みは無く、蟹も甘かった。

松茸御飯・赤だし（アサリ）・香の物
おこげの加減が素晴らしかった。
赤だしは出汁が効いていなかった。

バニラアイス・栗クリーム・芋巾着
バニラアイスと栗クリーム（ぜんざいと言っていた）が不思議な味わいであった。 センスの良さとしか言いようがない。
芋巾着の中は柚子餡であった。

（感想）

現在、名古屋で最も人気のある割烹のひとつだと思う。 大半の客は、帰る時に次の予約を入れている。
しかし私ども夫婦にとっては、味が濃すぎると感じる。４０歳くらいの時なら、大好きだったろう。
たしかに我が家の若い連中は、「八泉」　よりここのほうが好みだと言っている。

味は本物だと思う。下ごしらえの凄みを充分感じるお店である。
コストパフォーマンスの素晴らしいお店でもある。

２００８年１０月上旬訪問